こんばんは、品川です。
この記事でお伝えしていた通り昨日(2019年)3月29日は、Moody’s(ムーディーズ)による南アフリカランド(国債)の格づけが発表される日でした。
だからランドトレーダーのかたがたはニュースを待っていたのですが・・・発表は先延ばしされました。
去年(2018年)10月12日と同じ、2回目の先延ばしです(この記事参照)。
・とりあえず反応を。
何ですから反応を見てみましょう。
EYE WITNESS NEWSさんからの引用です。
ムーディーズは予定されていた南アフリカの格づけを発表しなかった。
とくに理由も述べられなかった。
次の予定も知らされていない。
そもそもムーディーズはEUのレギュレーションに沿って「3月29日に発表します」と言っていただけだった。
そしてそのレギュレーションは格づけ会社側で、任意に変えられるのであった。
Rating agency Moody’s said it would not publish a review of South Africa’s debt rating on Friday as indicatively scheduled, without giving a reason for the delay or the next scheduled release date.
In accordance with European Union regulations, Moody’s provides dates for the potential release of both solicited and unsolicited sovereign credit rating actions but can alter these dates at its discretion.
・実はダウングレードは避けられない模様だった。
続けて、BUSINESS INSIDERさんの記事を読みましょう。
エコノミストたちの間で予測はダウングレードだったが、その中でも、
① 安定的→ネガティヴ(参考この記事)。
② 一気にBa1にジャンク評価される(参考この記事)。
・・・の、いずれかだった。
Polls among economists showed they were split on whether Moody’s would change South Africa’s outlook to “negative” (from stable) – and some predicted it would go all the way to “junk”.
South Africa is still not ‘junk’
– here’s what Moody’s latest move means for you
・状況をまとめる。
上に述べられているダウングレードの2種類、つまり
① 安定的→ネガティヴ(参考この記事)
② ジャンク格づけ(参考この記事)
・・・に、ついては丸括弧内に記した参考記事をご覧になってください。
いろいろな記事を読みながら、状況をまとめますと以下のようになります。
① Moody’sの格づけは、やはり恐れられている。報告書の件参照。
② 他の格づけ会社もそうだが、南アフリカの財政赤字が見られている。①の報告書でもそう。
③ 今回(2019/3/29)の格づけに関して言えばESKOMがダウングレードの決定打になるだろうと思われていた。
④ 中銀国有化は、格づけ会社には見られていない。
⑤ ムボウェニ財務大臣の予算演説にMoody’sは、いい顔しなかった。この記事参照。
以上です。
よーく見ると、結構シンプルな話なのですが、どう思われたでしょうか。
あと相場ですが、私にはランドチャートはダウングレードを織り込んでいて、格づけ発表後、一気に8円台回復してくれる・・・なんて甘い思いを抱いていましたが・・・
・・・結局、Brexitリスクで”行って来い”なんだろうな。南アフリカのファンダメンタルズなんてそんなものさ・・・
・・・と思っていました。
とにかく、生煮えなイベントでしたね。
そういえばメイ首相が辞任を発表しましたね。ほぼ決定でしょう。
Brexitが現在の相場の中心に見えます。
ただ、そんなにこれは大きなリスクではないと思っています(工場など現場の人は相当大変でしょうが)。
既に決まったことですから。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
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