ボコボコ新興国通貨(2020/4/22 FX)

(「WTI CFDですが・・・
衝撃のマイナス値」
出典:Tradingview

こんばんは、品川です。

まさに未曾有の事態とは、このようなことをいうのでしょう。

・・・ただ、金融恐慌でないため、なにか根っこでは安心感みたいなものをもってしまうのですが、経済停滞が金融恐慌につながるのは目にみえてますから、やっぱり不安になるべきなのでしょうか。

しかし、今回の恐慌は、各国政府が手助けし合う大義名分があるぶん、なにか根底において支えがあるような気が、ずっとしています。

・・・などと楽観論をのべてしまいましたが、直近の新興国通貨、メキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラは、ボコボコのギタギタです。

もはや史上最安値更新が、目新しくない、くらいの下げっぷりです。


メキシコペソ:原油価格マイナス、格下げ


まず、メキシコペソですね。

この記事からお伝えしている通り、原油価格下落が原因で、じつは原油資源で生きてきたメキシコは、虫の息といった様相です。

トップ画像にあるとおり、ついに原油価格マイナスです。

つまり、カネくれないともらわないよ、という衝撃の価格です。

ブルームバーグから↓

原油先物、6月限にもパニック売り-WTI原油が一時42%安

Alex Longley 2020年4月21日 21:00 JST

石油市場のメルトダウンは21日も続いている。だぶついた原油を貯蔵するスペースが世界的に尽きつつあり、原油先物はテクニカル上の要因がある限月以外にも売りが広がった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は20日、史上初めてマイナスの価格を付けた。21日はパニック売りが6月限に拡大、一時42%安の1バレル=11.79ドルに下落した。

期日に近くもない先物の急落は、石油市場が陥った危機の深刻さを示す。貯蔵タンクやパイプライン、タンカーは瞬く間に膨大な過剰供給に圧倒されつつある。

エネルギーコンサルティング会社ペトロマトリックスのマネジングディレクター、オリビエ・ジャコブ氏は、WTI5月限のマイナス価格は一時的な現象となるはずだが、心理的な影響は長く残ると指摘。「20日の出来事は先物市場の信頼感を著しく傷つけた。もはや簡単に通常の取引に戻ることはない」として、米国内外の原油先物6月限の急落は生産者の痛みが当面続くことを物語っていると指摘した。

ニューヨーク時間午前5時55分時点でWTI原油6月限はやや持ち直し、24%安の15.60ドル。取引が薄くなった5月限は引き続きマイナス圏にあり、マイナス7ドル。北海ブレント6月限は21%安の20.27ドルで取引された。

・・・というわけで、ほとんど私たちは今、歴史の証人になっているわけです。

追加参考:ドル・円は底堅い値動きか、原油先物取引の混乱で安全通貨買い

で、メキシコ、格下げ連発です。

ムーディーズ、メキシコを格下げ(2020/4/18)

フィッチ、メキシコを格下げ 「トリプルBマイナス」に(2020/4/16)

S&P、メキシコを格下げ 新型コロナ影響で(2020/3/27)

南アフリカに比べれば、まだまだ余裕かもしれませんが(そうでもなかったりする)・・・

・・・なんで、こんな親の仇(かたき)みたいなことするんですかね。


南アフリカランド:利下げ


長年の友(南アフリカの片思い)ムーディーズから、ジャンク宣告を受け・・・

・・・さらにフィッチから合わせ技カウンター(なんだそれ)を受けた南アフリカですが・・・

・・・みずからお尻に火をつけるように利下げしました。

2020/04/14 17:59

ニュース速報    【通常市況】ランド 急落、SARBが緊急利下げを実施

南アフリカ準備銀行(SARB)は緊急の金融政策委員会(MPC)を開催し、現行の5.25%から4.25%に政策金利を引き下げることを決定した。

これを受けてランドは急落し、対円では5.99円から5.92円まで下げ、対ドルでも18.1790ZARまでランド売りが進んでいる。

(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

この利下げの意味は、この記事あたりから、ご理解ください(つまり経済支援の利下げです)。

べつにハニャホ総裁が、世界の崩壊を目指し始めたわけではありません。


トルコリラ:ひたひたと迫る崩壊の日


・・・で、表向き派手に殴られまくっているメキシコペソと、南アフリカランドですが・・・

・・・じつは、最もターゲットにされているのはトルコリラではないか、と私はおもっています。

べつにトルコのコロナウイルス感染者数が世界第9位とか、8位とか・・・そこではありません。

ついに、最大の武器であるスワップガードが崩れているんですね。

外為オンラインから。

[2019/04/17] 【重要】トルコリラ円のスワップポイントに関しまして

平素は、外為オンラインをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

トルコにおける政治経済情勢が不透明なことから、インターバンク市場におけるトルコリラの短期金利が極めて不安定な状況となっております。
その為、当社がお客様へ提供するトルコリラ円のスワップポイントにつきまして、「受け/払い」が逆転(買ポジションが払い、売ポジションが受けとなる)する可能性があります。
また、スプレッド(買値と売値の差)も平常時に比べ拡大する場合があります。
お客様におかれましては、上記のリスクをご勘案の上、お取引及びポジション管理には、十分にご注意いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

つまり、トルコリラは、いま、売りで入っても怖くない。

短気投機筋にとって、格好の売り材料になっているわけです。

そしてトルコリラは、トルコリラショックで記したサポートラインの 15.504 TRY/JPY(2018年8月13日)を、ついに割り込んできました。

14円台は、ほぼ確実だとおもうのですが、どうでしょうか。

おススメニュースサイトでも触れた天国への階段のひとは、いまごろ”劇場”化しているとおもいます。

機会があったらのぞいてみます。

・・・・・・

それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m


追記:トルコリラ利下げ


トルコリラ利下げです。

9.75パーセント → 8.75パーセント

以前のランド並みの金利になってきました。

トルコ中銀、政策金利8.75%に引き下げ 予想は9.25%に引き下げ
2020/04/22 20:02 (水)

トルコ中銀、政策金利 8.75%

〔予想 9.25%に引き下げ〕

(前回発表値 10.75%から9.75%に引き下げ)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

もう展開がはやすぎて、記事化するの大変です。