今回(2018/3/23)の南ア格付けとムーディーズ。

こんばんは、品川です。昨日、(2018年)3月23日金曜日、格付け機関のムーディーズが、南アフリカランドの国債(Pretoria’s debt)に対する新たな格付けを発表しました。

結果は、南アフリカランドにとってもプラスに働くもので、ランドに投資している方々としては、ほっと胸をなでおろした感じではないでしょうか。

本記事で概観してみたいと思います。


・格付けは、Baa3のまま。


ムーディーズを初め、S&Pやフィッチの格付けについては、現段階での南アフリカへの格付けも含め、この記事で扱いました。

南ア国債は、

・2017年6月10日に Baa2 から Baa3 に格下げ、

・その後、2017年11月24日に、首の皮一枚という感じで 据え置き(Baa3)

という過去を持っています。

今回(2018年3月23日)、4か月ぶりの格付けだったわけですが、結果は、Baa3のままでした。

しかし、前回(2017年11月24日)と違うのは、中期的には格上げが為されたということです。


・ムーディーズの格付けには、3つの種類がある。


以前お話ししたときには触れませんでしたが、ムーディーズの格付けには、長期的中期的短期的の、3つの種類があります。

格付けしているのは、国債を代表とする債券です。その債券が、ちゃんと償還(要は払い戻し)されるのか、ということを予想しているのが、格付けなのです。

債券を買うということは、投資の一種であるとともにお金を貸すようなものです。そのお金を貸す期間について、

・「ちょっとの間なら大丈夫」という見通しを立てるのが、短期的格付けです(厳密には、満期が13か月を超えない債券に下される)。記号は、P1、P2、P3、NP。P(rime)は「(投資に)適格な」という意味です。NPは「投資不適格(Not Prime)」。

・「ほどほどだったら大丈夫」という見通しを立てるのが、中期的格付けです(およそ1年以内の見通しだがムーディーズの場合は中期的格付けは補助手段でしかない)。記号は、ポジティブ(POS)ネガティブ(NEG)安定的(STA)検討中(DEV) の 4 種類。

・「ながなが貸しても大丈夫」という見通しを立てるのが、長期的格付けです(厳密には、満期が1年以上の債券に下される)。記号は、Aaa、Aa1、Aa2、Aa3、A1、A2、A3、Baa1、Baa2、Baa3、Ba1、Ba2、Ba3、B1、B2、B3、Caa1、Caa2、Caa3、Ca、C。(くわしくはこの記事参照。)

ふつう話題に上がるのは、この長期的格付けですよね。


・Baa3「安定的」。


さて、今回(2018年3月24日)のムーディーズの格付けが、前回(2017年11月24日)の格付けと違ったのは、中期的格付けで格上げがされた、ということです。

つまり、Baa3のままだったけれども、中期的格付けではネガティブ(NEG)から安定的(STA)に格上げが為されました。これが今回のムーディーズの格付けで見られた大きな前進です。

ちなみに、短期的格付けに関しては、長期的格付けと連動しているようです(下記画像)。

(クリックで移動します)

このため、長期的格付けが据え置き(Baa3)だったということは、短期的格付けも据え置き(P3)だった、ということに成りますね。

いずれにせよ、ムーディーズの格付け、何事も無かったのでひと安心、というところではないでしょうか。

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それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m