南アフリカ中銀国有化について(FX 2019/3/3 日)

(「南ア中銀国有化の中心人物
イーノック・ゴードングワーナ(Enoch Godongwana)」
出典:africannews

こんばんは、品川です。

米中首脳会談は前回でひと段落したものと見て、今回から再び南アフリカ(ZAR/JPY)に話を戻したいと思います。


・中銀国有化って元から国の機関じゃないの?


ちがいます。

国の機関ではありません。

企業でもありません。

ネネ氏解任の話も終ったので、ムボウェニ現財務大臣に話を移そうと思ったのですが、ムボウェニ氏が元中銀総裁という話を読み、ああそう言えば中銀国有化ってどうなったのかな・・・と考えたのが本記事の題名に至った経緯です。

中銀の国有化って、トルコでも話題になっていましたよね(下記参照)。

ちなみに、表向きにはどうみても公務員の勤める場にしか見えないのですが、中央銀行は普通、役所とは考えられていません。

日銀、日本銀行もそうです。つまり、行政機関ではありません。ただだからと言って、私企業、特に株式会社でもありません(上掲リンクからどうぞ)。

そう考えると、中銀国有化とは、元来、行政のトップである政府の支配下にないものを、支配下におく、ということになります。

その問題は、分かり易く言えば、経済の素人(政治家)が、経済(や金融)のプロのやっていることに口出しする、という点にあります。


・トルコとの連想がなされてしまっている。


で、現在の南アフリカ中銀国有化ですが、結論から言ってしまえば大したことではありません(英語ですがBusinessDayのこの記事)。

既にほとんど国有化されているようなものらしいです。

しかし、中銀国有化というと、あの金利爆上げトルコの、エルドアン大統領vs.TCMB(トルコ中央銀行)との対立が連想されてしまうわけです(この記事参照)。

相場はセンチメント(感情論)で動きますから、ヘッドラインで「南ア中銀国有化」なんて言うと、ヘッドラインしかみないデイトレーダーなんかは、あたふたして売りに走ってしまうわけですね。

でも、それはニュース浅読みではないでしょうか。

そんなこんなで、私自身、南アフリカ中銀、要するにSARBの国有化は、表面的なものと受け取っています。

既にムボウェニ氏がSARBと財務大臣を行ったり来たりしている時点で分かる通り、中銀の国有化は、既に南アフリカでは黙認されていた事実なのです(先と同じですがBusinessDayのこの記事)。

南アフリカの現在の問題は、間違いなく格付け会社の動向でしょう。

そして格付け会社が見ている財政のバランスシートです(この記事参照)。

その軸を忘れずに引き続き、お伝え出来たら、と思います。

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それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m