新日本プロレスFighting Spirit Unleashed①:海外興行に翳(かげ)り?

(出典:NJPW)

 

 

 

こんばんは、ヤマガタです。現地時間(2018年)9月30日、新日本プロレス単独での海外興行第・・・4弾(ですか)となるFightingSpiritUnleashed(闘魂解放)が、カリフォルニア州ロングビーチの、たぶんカリフォルニア州立大学内にある「ウォルターピラミッド(Walter Pyramid)」というキャパ4,000人ほどの所で行われました。

 

(以下、画像出典はNJPWです。)

 

 


・新日本プロレスの海外興行の歴史。


G1 Special in USAより。

 

 

 

ROHとの合同興行(ImpactWrestlingだと方向性が違うんでしょうね・・・)で、すでにガンガン海外興行をしていた新日本プロレス。

 

いよいよ単独興行によりWWEに追い付け追い越せの気合を見せ始めたのは、去年(2017年)7月1日、2日の2日間に渡って行われたG1 Special in USAでした(上掲画像)。

 

それを含め、ここまで新日本プロレスは、4回の海外興行を行っています。

 

順を追って見てみましょう。

 

① G1 Special in USA(2017/07/01, 02)

:カリフォルニア州ロングビーチのコンベンション&エンターテイメントセンター(キャパは伸縮自在。縮めて使ってたみたい)。

→ 観客動員(両日ともに)2,300人。

 

 

② Strong Style Evolved(2018/03/25)

:カリフォルニア州ロングビーチの、たぶんカリフォルニア州立大学内ウォルターピラミッド(キャパは4,000人)。

→ 観客動員4,372人(大成功!)

 

 

③ G1 Special in San Francisco(2018/07/07)

:カリフォルニア州デイリーシティにあるカウパレス(キャパ10,000人!

→ 観客動員6,333人(不発!)

 

 

④ FightingSpiritUnleashed(2018/09/30)

:カリフォルニア州ロングビーチの、たぶんカリフォルニア州立大学内ウォルターピラミッド(キャパは4,000人)。

→ 観客動員3,007人(不発!)

 

 

 


・新日本ブームは幻影か?


「新日本プロレスはチケット売り上げに

愕然(がくぜん)としている。」

 

 

観客動員数をキャパと比べながら辿って行くと、新日本プロレスの考えがよく分かります。

 

初回①G1 Special in USAはビギナーズラックというか、とにかく手探り状態で2,500人くらいでスタートしたのですが、チケットが販売開始から2時間弱で完売という現象を起こしました。

 

これに気をよくして強気で望んだ10,000人のキャパが③G1 Special in San Franciscoだったのですが、これは失敗興行だった・・・というのがメディアの共通する意見です(RingsideNewsの上掲画像の記事など参照)。

 

この失敗(といったら言いすぎですけど)の教訓を生かしてキャパを狭めて臨んだ今回の③Fighting Spirit Unleashedですが・・・②Strong Style Evolvedの観客動員4,000人あまりを1,000人も下回る数字、3,000人になってしまいました。

 

これでは「新日本の実力は1回目の興行の2,500人なのではないか?」と勘ぐられても仕方ありません。

 

 

 


・「世界的」新日本ブームは幻影か?


「新日本プロレスが復活、過去最高の業績を更新へ」

 

 

 

日本国内の新日本プロレスの勢いは、木谷オーナーのブシロード改革が成功して、V字回復を遂げたことから見れば本物に違いありません。

 

すでに私達は次のような記事を何度も読んで来ました(上掲画像の記事より)。

 

 

 新日本公式動画配信サービスの「新日本プロレスワールド」の会員数は、2018年1月時点で約10万人を誇る。このうち4割が外国人で、アメリカ人のコアファンの加入が目立つという。
ブシロードが経営権を掌握する直前の2011年の売上高は11億4,000万円で、2013年までは債務超過が続いていた。その後の営業努力とコスト削減の効果は大きく、5年連続で増収を達成、2017年7月期の売上高は38億5,000万円に伸びた。純利益も2億8,000万円を計上し、純資産額は9億3,000万円に回復した。
2018年7月期も業績は順調で、過去最高の1998年[売上高39億3,000万円]を上回る増収を見込んでいる。さらに収益も改善し、無借金経営を継続中だ。
経営再建が軌道に乗り、5月23日には日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長を務めたオランダ国籍のハロルド・ジョージ・メイ氏が臨時株主総会で新日の新社長に選任された。
メイ新社長は、「プロレスはあらゆる世代がファンになる要素がある」と抱負を語っている。

 

 

 

しかし、この勢いが、海外でも実現しているのか・・・と問われれば、今回のFighting Spirit Unleasheの不発さを見るにつけ、すこし首をかしげたくなります。

 

確かに、PWI 500の第1位を2年連続(オカダカズチカケニーオメガ)で輩出したのは、新日本の世界的評価を物語るでしょう。

 

しかし、それが一部のマニアの話で、興行面で本当に実現しているのか・・・というのは、まだ眉唾(まゆつば)な気がします。

 

そんな眉唾ベトベトのまま、今回のFighting Spirit Unleashed、見てみたいと思います。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

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