(「中邑真輔選手」画像出典:WWE)
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こんばんは。ヤマガタです。新日本プロレスを退団し、世界最大のプロレス団体WWEに渡った中邑真輔選手の足跡を辿っています。
2017年8月20日のWWEの大イベントSummerSlam(サマースラム)で遂に、中邑選手はWWE王者を賭けてジンダーマハル選手に挑戦しました。それを振り返りながら、彼がWWEでどんな活躍をしているのか、見てみたいと思います。
・1軍に上がった、と言われるワケ。
(「NXT当時ノリノリの中邑氏」画像出典:WWE)
現在ブームを巻き起こしている新日本プロレスでは、多くの有名選手が凌ぎ(しのぎ)を削りあって、少々選手過剰状態だなんて言われています。
世界最大のプロレス団体WWEでは、実はとうの昔からこの問題(選手過剰)に直面していて、同一団体内にもかかわらず、野球で言う一軍と二軍、サッカーで言うJ1とJ2のようなディビジョンを形成して来ました。
それが2017年、中邑選手が上がったSmackDownLive(スマックダウンライブ)と、去年チャンピオンとして君臨していたNXT(エヌエックスティー)との違いです。前者が一軍、後者が二軍に当たります。
但し、NXTにはNXT独特の味があり、比較的小会場(日本から見れば十分デカい)で、割とハードヒットな試合をする、要はマニアックな戦いが見られるのが特徴です。だから一概に、二軍呼ばわりできるわけではありません。
NXT出身の選手の中にはSmackDownLiveのような一軍に上がった後、「ずっとNXTに居た方が良い味が出ていたのに…」と思わずにはいられない選手がたくさん居ます。いま正にそうだ言えるのは、タイデリンジャー選手(下記画像)でしょう。
・中邑真輔選手が埋もれて行く可能性は?
(「恍惚の表情を浮かべるデリンジャー氏」画像出典:WWE)
一軍に上がることをWWEでは「メインロースターに成る」という言い方をします。「ロースター(roster)」は「リスト、名簿」という意味で、main rosterですから「一軍選手リスト」という意味です。
WWEを見ているひとなら、メインロースターに成った選手がいかに寿命が短いか、複雑な気分で観ずにはいられないはずです。プロレスですから、真の強さとかはあんまり関係ありません。単純に、観客や視聴者が観たがる選手であるかどうか、ということです。つまり、飽きられたらお仕舞いのわけです。
では、中邑真輔選手はWWEの一軍、メインロースターの選手として、このままずっと頑張って行けるでしょうか。
いまの雰囲気だと、100パーセント大丈夫でしょう。WWEも中邑真輔選手の話題性に(すこし嫌な言い方ですが)利用価値があると考えており、中村選手が登場してからWWEの景色が変わったのは、日本人びいきでそう見えるのではないと思います。
・そんなこんなでジンダーマハル選手との抗争は納得。
(「すげえ筋肉のマハル氏」画像出典:WWE)
中邑選手を輝かせる、しかも末永く輝かせるストーリーラインは何か、と考えた時、確かにジンダーマハル選手との抗争のアイデアは悪くなかったと思います。
中邑選手もマハル選手も、SmackDownLiveではニューフェイスです。常に新しい空気を!というWWEの至上命題からして、この2人(中邑選手とマハル選手)による活性化、とくに少々食傷気味のランディオートンなどのリバイバルは、WWEが拡大して行くために有効な道筋だと思われます。
これに加えてよく言われるのは、マハル選手によるインド市場開拓、中邑選手によるアジア市場開拓です。スポーツもビジネスですから、こういった事情は拭い去れませんが、何はともあれ、中邑選手にはこのまま波に乗ってもっとWWEの中心にえぐり込んでもらいたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
肝心のマハル選手とのWWE王座戦は、次回につづきます。m(_ _)m
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