(「演説するムボウェニ財務大臣」News24)
こんばんは、品川です。
先(2019/2/20)のムボウェニ(Tito Mboweni)大臣の予算演説に対し、前々はMoody’sの見解、前回はS&Pの見解をお伝えしました。
今回は、フィッチ(Fitch)のコメントをまとめたいと思います。
(現在の格付け会社三社の直近の格付けは、この記事をご参照ください。)
・FitchもS&Pとほとんど同じ。
News/Fin24の報告です(上掲画像)。
Fitchのコメントする所によれば、「ムボウェニ大臣のスピーチからは、税率を上げ、公務員賃金の支出を減らすことにより、財政赤字の悪化を防ごうとする努力がみられた」。
「これは総選挙三カ月前に向けてのことだ」。
“Efforts to contain the impact on the budget deficit by raising taxes and cutting wage expenditure three months before a parliamentary election show the government’s commitment to fiscal sustainability,” Fitch said.
どちらかというと総選挙のことですが、そうですね。
南アフリカ総選挙です。
Fitchのコメント残りは、S&Pと同じです。
みんな見ている所は同じで、Fitchの言い方では中期的に見た負債のGDP比(the debt/GDP ratio over the medium term)が懸念されているようです。
「アンタらズマのバラ撒き政治の負の遺産を自覚しているの?みんな国外では情報共有しているよ!?」
これが格付け会社が言いたいことなのでしょう。
・・・しかし、よく降ろせましたね、ズマ前大統領。
いま考えると、なんというトップでやってたんだ南アフリカ・・・という感じです。
これからランド(ZAR/JPY)への投資を考えている方は、まずはズマから復習してください。
・総選挙は今年5月8日。
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ここ(日経)はマストですね。
朝日新聞とかメール少々うざいんですけど・・・。
総選挙については、上掲の日経新聞の通りです。
南アフリカの大統領制を確認しておきましょう。
この記事でお伝えした通り、ほとんど議院内閣制です。
つまり首相=大統領と考えて、まず問題ありません。
ずいぶんと時間が経ったので忘れたかも知れませんが、ズマ、ここ(2019/5/18)まで権力の座に居座ろうとしていたんですよ!!(この記事参照)
本当にびっくりですね。
一度、南アフリカの人と話したんですけど、2018年夏頃の時点で「あれ(ズマ)はもうみんな忘れているよ」とおっしゃってました。
そのころは土地収用問題が関心だ、とおっしゃってました。
・・・というか私があまりにも南アフリカ詳しいので気味悪がられました(偶然出会った南アフリカの方だったので)。
土地収用・・・どうなったのですかね。
近いうちに調べたいと思います。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
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