ドル/円が75円台だった頃を覚えていますか? その5(終)

(画像出典:山川出版社)

こんばんは、品川です。2010年から2012年までドル/円が大低迷していた頃を振り返っています。2017年においてアナリスト達がドル/円108円そこそこで「円高騒ぎ」を起こしていることに対するアンチテーゼの記事です。

連載第5回目に成ります。私達が経験したドル/円75円とは一体、何だったのか、最後に見てみることにしてみたいと思います。


・史上最高の円高だった。


(画像出典:山川出版社)

2013年に黒田バズーカが炸裂してすべてが解決した後にFX市場に参戦した人、特にBREXITの際にポンド売りなんかで稼いで「ちょろいちょろい」なんて思っている人にはピンと来ない話でしょうが、ドル/円75円は、史上最高値だったのです。

上掲画像は、ずっと記事のアタマに使ってきた画像ですが、普通のドル/円表記とは逆さまに成っています。

いずれにせよ、上掲画像を見れば分かる通り、私達が見て来た2010年から2011年の暗黒の円高時代、つまりドル/円80円以下が当然だった時代の前、ドル/円が最高値をつけたのは、1995年4月における80円の一時的突破だけだったのです。


・記録的には、2011年10月31日の75.54円が最高。


(画像出典:外為オンライン)

上掲の外為オンラインさんのチャートは1995年以前には遡れません。それもそのはず、前の項の山川出版社さんの為替相場の歴史の1998年4月に記録されている「改正為替法施行」こそ「金融ビッグバン」と呼ばれる有名な金融システムの改革で、それにより初めてインターネットを通じた為替取引が可能に成ったのです。

それ(1998年4月)以前に私達が知る為替の歴史はほとんどありません。ほとんどテストの中でしかお目にかかりません。しかし、その歴史の中に一回だけ、1995年4月におけるドル/円80円の一時的突破という出来事が記録されていたのです。

それは歴史の中の出来事で済ませるべきでした。つまり、インターネットを使ってFXをする私達現代人にとって、歴史が証明するサポートそこ(ドル/円80円)にあったのです。

しかし、2008年のリーマンショックに始まる円高ドル安の流れに、東日本大震災とギリシア危機が追い打ちに成って、2011年10月31日、ドル/円75.54円という歴史的な最安値が記録されました。それを示すのが、上掲外為オンラインさんのチャートの黒枠を切り取った下の画像なのです。

2011年10月31日、ドル/円75.54円はどこでしょうか。2010-08から縦線で数えて右に3本目(=2011-08)と4本目(=2011-12)の間にあるのが分かりますね。


・むすび


(画像出典:山川出版社)

以上述べて来た歴史的出来事、即ち2011年10月31日、ドル/円75.54円の起こった後の時代に私達は生きています。

これは大げさな言い方でしょうか?そうではない、と言いたいです。いまや私達は、75.54円の支える為替相場の中に生きています。のボトムに迫った恐怖を忘れないでいましょう。

一方で、それはその後の為替相場で108円を「円高」と形容する色眼鏡(偏見)への特効薬に成るはずです。

もう一方で、それは、私達にとって最早、ドル/円が下降することが日本経済の躍進を意味しないということを再認識させてくれます。それは、上掲の山川出版社さんのグラフが(逆さまのグラフで)暗に示そうとしていたことと全く逆の感情だと言えるのではないでしょうか。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m