財務大臣のギガバ氏がCNNに出演。

(出典:CNN)

 

こんばんは、品川です。「ダボス会議」は、FXをやっているひとなら毎年耳にすると思います。スイスの小さな村ダボスに、世界各国から3000人以上のリーダーして、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会を開くのです。それが日本時間で1月23日に開幕しました。

 

CNNを見ているひとなら、経済番組の看板司会者であるリチャードクエスト(Richard Quest)が毎年、このダボス会議で要人を招いてなぜか屋外でディベートしているのを目にしているはずです。

 

そこに本日、日本時間1月23日の11時40分ごろ、南アフリカの財務大臣マルシギガバ(Malusi Gigaba)氏が登場していたので、話していた内容をまとめてみたいと思います。

 

ちなみに上掲画像はその際のテレビ画像で、ダボスは日本より8時間遅れだというのが分かります。「WEF’s “fractured world”」と出ていますが「ダボス会議参加国の不均衡」とでも訳せば良いでしょう。・・・まあ、トランプ大統領あたりが念頭に置かれているのだと思います。

 

上掲画像、向かって左側がリチャードクエスト、右側がギガバ財務大臣です。

 

ギガバ大臣は、何を隠そう、あのゴーダン(Pravin Gordhan)財務大臣/財務相の後継者です(この記事参照)。

 

 


・CNNレベルでもズマ大統領の早期退任は自明の理。


投資をしているひとなら、テレ東(日経)やCNNの報道を待っていたのでは、とても相場の速さについて行けないというのはご存知でしょう。

 

逆に言えば、テレ東やCNNでは、確実になったニュースのみを放送するという堅実さがあるのです。

 

そんな確実性を重視するCNNでも「ズマ大統領の早期退任」は自明の理であることが、ギガバ大臣とクエスト氏の対話で分かりました。

 

クエスト氏の最初に出した質問がそれだったからです。

 

今月か来月までがズマの寿命だとみんな思っている」とクエスト氏はギガバ大臣につめよっていました。

 

 


・ズマより選挙。


クエスト氏は何とかして、ズマ大統領の退任時期をギガバ大臣から聞き出そうと猛攻撃を仕掛けていたのですが、ギガバ大臣は「それはデマ(rumor)だ」とすべてバッサリ切り捨てていました。

 

もちろんウソなのですが、ギガバ大臣の応答から見えて来たのは次のようなことです。

 

ANCはマンデラ大統領の神通力もそろそろ切れはじめ、絶対与党の地位に安住できなくなっている。ここでズマ早期退任ネタで内部分裂は絶対に避けたい。何よりも大事なのは2019年の総選挙。そこでラマポーザ新党首の下、ANCは何としても勝利を納めなければならない。

 

この考えから、ズマの早期退任は、自明の理であっても「絶対に口外してはならない」のが暗黙の了解のようです。

 

 


・南アフリカの大統領制に注意。


ここで復習しておくべきなのは、南アフリカの大統領制です。

 

南アフリカの大統領は、アメリカの大統領のようなものではなく、日本の総理大臣に近いものなのです。つまり、下院議会から選出されるのです。

 

そしてその下院の次期総選挙が、2019年の5月この記事参照)に行われます。これがズマ大統領のデッドラインと、公式に考えられている日にちです。

 

この総選挙に勝たなければ、意味がありません。

 

たとえ、ズマ氏からラマポーザ氏にバトンタッチが行われても下院選挙でANCが党として勝利し、下院で過半数を占めなければ、ラマポーザ氏は大統領から転落するわけですから。

 

だから、敢えてギガバ大臣はANCの体力を奪うようなことは言いたくないわけです。

 

 


・経済の改善が中心になる、等・・・。


あとは、ありがちなやりとりでした。

 

ギガバ財務大臣は、クエスト氏のつめよる「ポスト・ズマ」の南アフリカについて、ただ「経済改革が中心になる」というありがちなことを言うだけでした。

 

ただ、今年の21日(2018年1月21日)に報じられた、国営電力会社エスコム(ESKOM)トップに、やり手ビジネスマンのマブザ氏(Jabu Mabuza)氏が就任したことについても触れていました。

 

この件については、News24の記事「エスコム取締役に改革の風(New Eskom board a step towards transformation)」を読んでください。

 

 


・表面上は早期退任無し、しかし最早自明の理。


というわけで、今回のギガバ財務大臣のCNN登場で分かったのは、最早少々食傷気味ですが、「ズマ大統領の早期退任は無い」というANC全体の保身発言と、それとは裏腹の経済改革についてでした。

 

いずれにせよ、市場はまだズマ大統領早期退任の恩恵を全部織り込んではいない、というのが私の考えですが、みなさんはどうでしょうか。

 

ただ、今年2018年1月10日から繰り返し続いている「ANCトップ会談 → ズマ早期退任無し」には、もう踊らされないようにしましょう(この記事参照)。

 

・・・・・

 

それでは。

 

また何かあったらご報告させて頂きます。

 

2018年のランド躍進を祈りつつ。

 

失礼します。

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