(「トルコ国旗」出典:Wikipedia)
こんばんは、編集長です。
FXや世界情勢についての記事が減って来たので、ひさびさに追加させて頂きます。
流れとしては、品川氏の連載のつづきになります。
・トルコはイスラム教の国?
ケマル・アタテュルク
トルコはイスラム国もすぐ近くで、日本人から見ればアフガニスタンなんかと同じ中東ですから(この記事の地図参照)、イスラム教の国だと思ってしまいます。
確かに、現イラクの前進であるアッバース朝(750-1258)、その支援を受け設立されたセルジュークトルコ(1038-1194)や、東ローマ帝国を滅ぼしたことで有名なオスマントルコ(1299-1922)は、バリバリのイスラム教国でした。
しかしそこからの脱却、西欧化に貢献したのが、上掲画像のムスタファ・ケマル・アタテュルク(Mustafa Kemal Atatürk 1881-1938)だと言われています。
・エルドアン大統領は、その後継。
エルドアン大統領
内(トルコリラ利上げ反対)にも、外(アメリカ人牧師問題、サウジアラビア外交官拷問死問題)にも、強硬策で知られるレジェップ・タイイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdoğan 1954- )ですが、彼の人柄を把握するには、前項のアタテュルクの後継、で十分だと思います。
つまり西洋的な発想の持ち主だ、ということです。
・そんなこといいからリラの近況みせろ。
フリーフォールと呼ばれた
前回の記事とチャートを
比較してください。
(出典:外為どっとコム)
(2018年)8月の品川氏の記事の続きとなりますが、そこでは言葉遊びも兼ね犠牲祭とも呼ばれていたトルコリラ。
当時、18円で結局、相場は15円まで降りて行ったのですけれども(上掲画像)、例の爆上げ利上げで、トルコリラはV字回復をした・・・かのように報道されています。
・この利上げはないよ。
前回の記事ではまだ
17.75%だった。
「まだ」ではないレベル・・・。
(出典:外為どっとコム)
トルコリラはV字回復したのでしょうか。
「していない」というのが私と品川氏の共通意見です。
それは、前の項の月足を見てみれば一目瞭然でしょう。
利上げという力技に支えられた、強烈な下落トレンドに対する突貫補強工事がされただけです。
いつ何時、下落が再開してもおかしくありません。
手を出すな、というのが私達のコメントです。
言いましたからね。(←偉そうだな)
ただ、仮想通貨からFXにトレーダーを連れ戻した、という点ではトルコリラの果たした役割は大きかったと思います。
再び、若い人たちを中心にFXへとトレーダーが戻って来ましたからね。
消え行くと言われた仮想通貨、ついに消滅間近になっています(遂にBTC/JPY、30万円台へ)。
この意味で、トレーダーの目を覚まさせた、というトルコリラの果たした役割は大きかったと思います。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m