イスラム国を淡々と語る1:首都陥落。

(「首都ラッカ」出典:CNN)

 

こんばんは、編集長です。私自身も漸く(ようやく)、記事を掲載できるように成りました。サイト体裁の改善、記事の校正などでニュースオールズも目まぐるしく変わっていますが、いましばらく寛容にお付き合い頂けたら、と思います。さて、私が担当させて頂くのは、政治です。政治と言っても国内政治だけでなく、一般にニュースとして報道されること全般を扱って行きたいと思います。

 

第1回目として扱いたい題材は、イスラム国です。

 

ストレートに言ってしまうと、イスラム国の情報を集めようとすると、おぞましい画像を目にすることは避けられません。

 

しかし本連載では極力、読者の方々が興味を持っていただける範囲で、記事を書かせて頂きたいと思います。だから「淡々と・・・」と題名に付けました。何卒、お付き合い頂けたら、と思います。

 

連載第1回目です。

 

 

 


・イスラム国とは?


(クリックで移動します)

 

 

上掲画像は2014年のイスラム国の支配領域を表しています。画像左下に記されている通り、

 

黄色がイラク

 

オレンジがシリア

 

両国に跨る(またがる)様にして支配領域を拡張している赤色がイスラム国

 

になります。

 

見にくくてゴメンナサイ・・・。

 

首都は、ラッカ(Ar Raqqah)です。上掲画像に大きめに記してありますね。

 

 

 


・2017年10月17日に首都ラッカは陥落。


(「ラッカ」出典:CNN)

 

 

2017年の7月、このホットスポットとも言えるイスラム国の首都ラッカを、CNNのニックペイトンウォルシュ(Nick Paton Walsh)が潜入取材するという暴挙、というか英雄的行為を成し遂げました(上掲画像)。

 

ウォルシュ記者はまだ40歳前なのですが、このひと、こんなことばっかりしているせいか、ストレスのため、髪の毛真っ白です・・・。

 

さて、そのウォルシュ記者が訪れたおよそ3カ月後、2017年10月に、イスラム国の首都ラッカは、シリアの民主軍によって陥落しました。

 

ISIS壊滅の歴史的な第一歩と考えられています。

 

以下、ニューズウィークの記事です。

 

テロ組織ISIS(自称イスラム国)がシリアとイラクにまたがる「カリフ制国家」の樹立を宣言した2014年以降、首都と称されてきたシリア北部のラッカが解放された。

ニュースが流れたのは10月17日だが、当初は情報が錯綜した。

[・・・しかし]最後は米軍主導の有志連合の支援を受けるクルド人とアラブ人の混成部隊、シリア民主軍(SDF)のタラル・セロ報道官が、市内全域を制圧したと発表した。

 

 


・どこに逃れたか?


(クリックで移動します)

 

 

しかし興味深い、というよりも脅威なのは、上掲のニューズウィーク紙の記事の題名「「イスラム国」の首都ラッカ解放でISISが行く先」の示している通りです。

 

首都は壊滅しました。

 

しかし、ISISの構成員は、まだ残存しているわけです。

 

どこに彼らは逃れたのでしょうか?

 

ニューズウィーク氏によれば、

 

・シリア東部(デリゾール県の複数の都市とマヤディーン)

・イラク北西部(のタルアファル)

 

いずれにせよ、シリアとイラクの国境(上掲画像参照)に成るだろう、と考えられています。

 

 


・イスラム国の名前を確認する。


最後にイスラム国の呼び名が、とにかく混乱するので、まとめておきましょう。

 

イスラム国は「国」と名付けられていますが国際連合ならびに国際社会から国家として承認されていません。

 

そのため呼び名は様々です。

 

こんな風にまとめられるでしょう。

 

 

呼び方1:イスラム国・・・英語表記 Islamic State;略称 IS

 

 

呼び方2:イラクとレバント地方(エーゲ海および地中海東岸の地域)に及ぶイスラム国・・・Islamic State Iraq and Levant;略称 ISIL

 

 

呼び方3:イラクとシリアに跨る(またがる)イスラム国・・・Islamic State Iraq and Syria;略称 ISIS

 

 

日本語表記は一部、私が意訳しました。

 

 


・つづきます。


とにかく内容が重いので、すこしずつ話を進めたいと思います。

 

今回は、この辺でお腹いっぱいでしょうから、ひとまず小休止としましょう。

 

それでは。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。m(_ _)m

 

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