消えて行く仮想通貨。

(出典:bitFlyer

こんにちは、伊田です。最近、みなさん何かお気づきではないでしょうか。私一人だけでないと思うのは、仮想通貨のニュース、めっきり減ったな・・・ということです。

私自身、編集長に言われて春ごろに仮想通貨の記事を書かされていたのですが(そして少し買ってもいたのですが)、仮想通貨ブーム自体が去りつつある、という判断から、この路線での記事増加は見送られていました。


・失速の2つの節目。


(出典:DMM)

直近のBTC/JPYのチャート(日足)です。

今年初め(2018/04/28)までは、ビットコインを始めとする仮想通貨は、去年(2017年)12月の暴落を克服し、再びバブルへと向かって行くと期待されていました。

しかし再び失速。

失速の原因となったのは、記憶にある限り上掲チャートの黒字部分(2018)06/10(2018)6/22と記されている部分でしょう。

1つ目の矢印(2018)06/10は、韓国の仮想通貨取引所コインレール(Coinrail、下記画像)がハッキングの被害に遭い、4000万ドル(日本円44億円相当)ほどの仮想通貨を失った事件を表しています。

Coinrailのトップ画像。

何言ってるか全然わかんねえ。

しかし韓国の仮想通貨取引所がハッキング被害に遭うなんてのは珍しい話ではなく、この事件だけだったら、仮想通貨市場は再び活気を取り戻したかもしれません。


・決定打となったのはbitFlyerへの業務改善命令。


新規アカウント作成停止中。

仮想通貨市場が冷え切った決定的な理由は、上掲チャートの2つ目の矢印(2018)6/22に怒った出来事です。この日、業界トップであったbitFlyerが金融庁からの業務改善命令を受けたのでした。

ザイFX!から引用します。

金融庁は6月22日(金)、仮想通貨交換業者6社に対して業務改善命令を出した。

日本経済新聞は6月19日(火)に「ビットフライヤーなど仮想通貨交換業者5社以上に、金融庁が業務改善命令を週内にも出す方針を固めた」と報じていたが、そのとおりの展開となった。

業務改善命令が出されたのは以下の6社。

・QUOINE
・ビットフライヤー
・ビットバンク
・BTCボックス
・ビットポイントジャパン
・テックビューロ

(中略)

一挙6社に対する業務改善命令が出されたこと、その中に最大手のビットフライヤーが含まれていたことで、仮想通貨界隈には衝撃が走っている。

各社が受けた業務改善命令には新規口座開設を停止せよとの内容は入っていないが、この命令を受け、ビットフライヤーは自主的に「新規のお客様によるアカウント作成を自主的に一時停止」する措置を行った。つまり、現在、ビットフライヤーは新規口座開設ができない状態となっている。なお、既存顧客の取引は停止していない模様だ。

これまでビットフライヤー公式サイトトップの最上部には同社のイメージキャラクターである女優の成海璃子さんが微笑んでいたが、現在は成海さんの姿が消え、今回の処分を伝える「重要なお知らせ」が掲載されている。

ビットフライヤーへの業務改善命令&新規口座開設停止の影響があったのか、ビットコイン/円相場は6月22日(金)午後から崩れはじめ、73万~74万円台ぐらいで推移していたものが70万円の大台を割れ、6月23日(土)~6月24日(日)正午にかけては67万~69万円台ぐらいで推移するようになっている。

この事件で、個人投資家を始め「ああ、やっぱり仮想通貨ってダメなんだ・・・」という認識が日本国内に一気に流れた、というのがウオッチャーとしての感想です。


・【ほげほげ】ふがふが


すべてはここから始まった。

今年(2018年)1月、話題になったコインチェック(当時業界トップ)のネム流出事件あたりから「やっぱり仮想通貨もホリエモンみたいな若造のアイデアビジネスじゃないのか?」という眉唾ムードは広がっていました。

実際、仮想通貨取引所のスタッフは、まだまだ未熟な印象があり、直近でもbitbank(金融庁登録業者)から、次のようなメールが送られて来たのは、知る人ぞ知るところでしょう。

件名:【ほげほげ】ふがふが

Dear Friend,

We are pleased to inform you that you have been accepted at Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry. Please find enclosed a list of all necessary books and equipment. Term begins on September 1. We await your owl by no later than July 31.

Yours sincerely,

Minerva McGonagall

Deputy Headmistress

これ見てフィッシングメールだと思わなかった人の方が少ないと思います。

送信者名を見るとbitbank・・・(武士の情けでアドレスは公開しないよ)。

これみて「やろう(怒)・・・顧客名簿流出させやがったな・・・!!」と思わなかった人の方が少ないでしょう。

数時間後、次のようなそっけない謝罪メールが送られて来ただけでした。

テストメールの誤送信について
昨日2018年7月30日18:30頃、弊社のオペレーションミスにより、一部のお客様へテストメールが誤送信されてしまいました。
お客様にご不快な思いをおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
なお、本件に関して、お客様の個人情報は外部へ一切流出しておりませんのでご安心下さい。ビットバンク社内において発生した事象となります。

以下、送付されたメールの内容と発生原因を報告させていただきます。

送付されたメールの内容
> # 件名
> 【ほげほげ】ふがふが
>
> # 内容
> Dear Friend,
>
> We are pleased to inform you that you have been accepted at Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry. Please find enclosed a list of all necessary books and equipment. Term begins on September 1. We await your owl by no later than July 31.
>
> Yours sincerely,
> Minerva McGonagall
> Deputy Headmistress

発生原因

メールシステムの更新に向けてプログラム動作テストをしている最中に、ロジックエラーにより誤ってお客様に対してテストメールを送信してしまいました。

—–

なお、本件に関して、お客様の個人情報は外部へ一切流出しておりませんのでご安心下さい。

お客様におかれましては、本件についてご不快な思いをおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。

何卒宜しくお願い申し上げます。

・・・大学生の反省文みてーだな・・・。

「すみません、だいじょうぶです。それじゃ。」という内容のお詫び文のわけです。

【ほげほげ】ふがふが、だぜ?

内部とは言え、こういったやり取りをしている連中が取引所を扱っているわけです。・・・そりゃ信用できないわな。


・関連企業も逆風に立たされる。


必死にポジティブニュースを流す。

私自身は、こういった事情から、仮想通貨はもうダメだ・・・という思うようになってしまいました。

というか、冷めてしまったんですね。

編集部も(私の師匠の)品川さんを始め、同様のムードです。

ただ、ウチ(ニュースオールズ)とは違って、仮想通貨バブルの恩恵を受けて来た企業もあります。

それはそのまま、仮想通貨関連サイトで、上掲画像cointelegraph(コインテレグラフ)のような業界最大手から、大卒思いつきベンチャーサイトまで、大小さまざまなものがあります。

彼らにとって仮想通貨流行の終焉は、自社にとっての終焉でもあるわけで、必死にポジティブニュースを流します。なんだかわけのわからないヘッジファンド社員を持ち出して「今年末には300万円台も夢じゃない!」みたいな記事が、それです。

果たして彼らの予想(というか切なる願望)どおりになるのでしょうか。

現状、私には、このまま仮想通貨ブームは終息して行くと思われます。だから、大卒思いつきベンチャーサイトで仮想通貨情報を書きなぐっている(というかランサーズやクラウドワークスで素人に記事書かせているんだよね?)連中は、早々に撤退、第二の人生を模索すべきでしょう。

まだまだ若いから大丈夫ですよ。

・・・・・

それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m