米中貿易摩擦再発(2019/8/26 FX)

(「日経平均 月足 リーマン以後」
出典:楽天証券)

 

こんにちは、品川です。周知のとおり米中貿易戦争再発で、金融市場は大混乱です。

 

いかに日韓関係なんて誰も気にしていないのかが逆に分かるのですが・・・。

 

本日の株式市場終値が20,261.04円で、−449.87円 (2.17%) の下落です。

 

まあ、混乱した割には大した下落ではない、という印象なのですが、日本経済にとって恐怖なのは、円高進行でしょうね。

 

周知のとおり、世界中で利下げ競争真っ最中です。

 

米ドル円は、ついに104円台をうかがう勢いを持ち始めて来ました。

 

本記事では、パンパンになった情報を、できるかぎりまとめてみたいとおもいます。

 


・米中貿易摩擦。


みれば分かる通り、
アメリカはもう景気限界なんですよね。
トランプの髪型みたいに
ムリして底上げしようとしているのが実態。
(「ダウ 月足 リーマン以後」
出典:楽天証券)

 

米中貿易摩擦については、以下4つの記事をご参照ください。

 

① まとめ(2019/2/18)

 

② 関税引き上げ延期(2019/2/26)

 

③ 悪化(2019/5/10)

 

④ 悪化継続(2019/5/13)

 

また直近で私が目を通したのは、次の記事です。

 

2019/08/24 21:20         ニュース速報

【通常市況】NY株式サマリー(23日)=ダウ623ドル安

米中貿易戦争激化を嫌気

 

◆ダウ平均: 25628.9 -623.34 -2.37%

◆S&P500: 2847.11 -75.84 -2.59%

◆NASDAQ: 7751.77 -239.62 -3.00%

 

23日のNY株式相場は米中貿易戦争の激化を受けて大幅安。中国が米国の対中制裁関税第4弾に対する対抗措置を打ち出し、トランプ米大統領が制裁関税第4弾の税率を10%から15%引き上げると応じたほか、トランプ米大統領が米製造業は直ちに中国の代わりを見つけなければならないとしたことで貿易戦争による経済混乱が嫌気された。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言はおおむね想定内で株価の反応は限定的だった。ダウ平均は小幅安でスタート後、パウエルFRB議長発言を受けてプラス圏に浮上する場面もあったが、その後、米中問題を受けて急落。745ドルまで下落幅を広げ、623.34ドル安(-2.37%)で終了。先週水曜日以来の大幅安を記録した。30の構成銘柄はボーイングを除く29銘柄が下落。アップルが4.62%安となったほか、インテル、ナイキ、キャタピラーなど13銘柄が3%超下落した。S&P500も2.59%安。3%超下落したエネルギー、ITを筆頭に全11セクターが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は3.00%安と、ダウ平均、S&P500をアンダーパフォームした。

 

週間ではダウ平均が0.99%安、S&P500が1.44%安、ナスダック総合が1.83%安と3指数がそろって4週続落。8月月初来ではダウ平均が4.60%安、S&P500が4.47%安、ナスダック総合が5.18%安となり、年初来ではダウ平均が9.87%高、S&P500が13.57%高、ナスダック総合が16.83%高となった。

(羽土) ・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

 

そうなんですよね~・・・パウエル議長の発言に注目が集まっていたところ、トランプがすべてをさらっていったんですよ。

 


・フラッシュクラッシュ。


左から、
メキシコペソ(MXN/JPY)
トルコリラ(TRY/JPY)
ランド(ZAR/JPY)
1時間足。
じつはリラは一番安定している。

 

今回の米中貿易摩擦でとばっちりを食ったのが、やはりというか、新興通貨です。

 

一番派手な動きをしたのがトルコリラで、上掲画像のチャートで見ると、安定しているようにみえますが、なんじゃこりゃ、という下ヒゲがあります。これが下値を甘く読んでいたリラ投資家を直撃・・・。

 

なんと16.227円まで行ったみたいです。

 

リラに関していえば、今回のフラッシュクラッシュよりも、利下げ後の小康状態が崩れた先週(2019/8/24あたり)の出来事の方が気になりました。以下の記事をどうぞ。

 

2019/08/21 20:46

ニュース速報

【通常市況】トルコリラ円 18.60円台、昨日の下落の反動で買い戻し

 

トルコリラ円は18.62円前後で推移。昨日の下落(18.89円から18.49円)の反動で、本日は買い戻しが優勢となった。一時18.67円まで上昇したが、昨日レンジの半値18.69円を前に伸び悩んだ。

トルコ内務省によるクルド系3市長の突然の職務停止に関して、3人が所属する国民民主主義党だけでなく、最大野党の共和人民党も非難の声を上げている。トルコ国内の政情不安が高まるようだと、ここからリラを積極的に買えるような地合いにはなり難いか。

 

(小針)・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

 

ようするにエルドアン大統領のご乱心再発のわけです。地方選敗退を引きずっているんですよ。

 

ちなみに、ピンと来ていないかもしれませんが、先週(2019/8/24あたり)の時点では、トルコリラ(TRY/JPY)が19円台を割ったというだけで大きなニュースだったわけです。

 

それが週を明けると、18円台で万々歳・・・ですから、これがFXの恐ろしい所です。

 


・改めて不調の三兄弟をどうぞ。


こうなるとランドも下落トレンド
入ったと言わざるを得ない。
左から、
メキシコペソ(MXN/JPY)
トルコリラ(TRY/JPY)
ランド(ZAR/JPY)
月足。

 

下落トレンドにかんしてはトルコリラのみを認めていましたが(この記事あたりから)、上掲画像をみればわかるとおり、Wボトムを形成できなかった、踏ん張れなかったところで、ランドも残念ながら下落トレンドの直線を築きつつあることを認めざるを得ません。

 

ただ、私自身、ファンダメンタルズ1本になった理由でもあるのですが、こういったテクニカルな洞察は、往々にして裏切られる・・・という経験と教訓があります。

 

現実の政治や経済の動きは、そんな飾り物では予測できないことばかりだからです。

 

そんなことをかんがえつつ、ただ、以下のサポートが実感としてある、とだけ付け加えさせてください。

 

① ランド(ZAR/JPY)のサポートは、6円。

 

② リラ(TRY/JPY)のサポートは、なし(いまだにフリーフォール)。

 

③ ペソ(MXN/JPY)のサポートは、5円。

 

メキシコペソは、本当わるくないのですが、ずっと食指が動かないでいるのは、きっとベネズエラに代表されるような、新興国家なのかそうでないのか、わからないような経済事情。

 

そしてアメリカの恩恵を受けいているのか受けていないのかわからないような経済事情(なんかメキシコを発展させるなら、アメリカに行った方が手っ取り早い、という近隣国ならではの流出傾向)・・・

 

そんな事情が相俟(あいま)っているのだとおもいます。

 

みなさんはどうでしょうか。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

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