(「USD/ZAR月足」
FOREX.COM)
こんばんは、品川です。
ムボウェニ財務大臣の前に、すこしチャートのお話を挿入させてください。
日本にいるとJPY(日本円)視点で考えてしまいますが、世界的にはドル中心で考えるのが当然です。
しかしいざUSD/ZARを取引しようとすると、扱っているFX会社はほとんどありません。
唯一、私が見つけたのはFOREX.COMさんでした。
(FOREX.COMについては、この記事とこの記事で既に扱っています。)
今回は、FOREX.COMさんのチャートに従って、以前書いた現在のランド安はドル高が原因という記事を再確認してみたいと思います(続編もあります)。
・USD/ZAR
USD/ZAR月足
左端2006年ごろから
現在まで。
この記事でもご説明しましたが、私達が慣れ親しんでいるZAR/JPYはクロスレートというものです。
手っ取り早く言えば次の公式で算出されます。
USD/JPY ÷ USD/ZAR = ZAR/JPY
この式を見る限り、レートが分数に見立てることができますね(この式に限ってですが)。
さてそうすると、ZAR/JPYのレートには、私達が見慣れているUSD/JPYの他に、USD/ZARが係っているのが分かりますね。
そして上の公式を見れば分かる通り、ZAR/JPYのレートにUSD/ZARは反比例的に係ります。
重要なので、取り出しておきますね。
ZAR/JPYのレートに、USD/ZARは、反比例的にかかわる。
反比例的に、とは、この場合USD/ZARが上昇すればするほど、ZAR/JPYは下降する(逆も然り)、ということです。
さて、上掲チャートを見ましょう。
明らかに、ZAR/JPYの決定要素であるUSD/ZARが上昇していますよね。
だから、ZAR/JPYは下降しているのです。
その下降っぷりは、次の項目のチャートで確認できます。
・ZAR/JPYの下降。
ZAR/JPY月足
左端が2006年ごろ
そして現在まで。
どうですか?
下降していますよね。
これ、全部、前の項目で述べたドル高、具体的にはUSD/ZARの上昇に、原因があるわけです(だからこの記事を書いたわけです)。
最後に上掲公式で、ZAR/JPYの決定要素のひとつであるUSD/JPYが、何ら変わっていないことを確認しましょう。
・USD/JPYは変わっていない。
USD/JPY月足
左端が2006年ごろ
そして現在まで。
どうでしょう。
完全に行って来いで何ら変わっていないことが分かりますよね。
このようにチャートから、しっかり現在のランド安はドル高、具体的にはUSD/ZARレートが原因であることが分かるわけです。
・・・・・
すこしいろいろ整理しながら書いたので、ちょっと疲れました。
今回はここまでにしたいと思います。
それでは。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m