(「22:30雇用統計発表時
USD/JPY分足」
出典:外為どっとコム)
こんばんは、品川です。
日本時間で、本日(2019/3/8)22:30ごろ米雇用統計が発表されました(前回は2019/2/1)。
失業率:3.9%予想→3.8%発表(先月は4.0%)
非農業部門雇用者数変化(前月比) :18.0万人予想→2.0万人発表 (先月は30.4万人)
結果としてはネガティブでしょうね。
・・・で、問題はこの冗談みたいな2万人という数字ですが・・・。
・周期的に来ている模様。
右端が今回の2万人。
前回は2017年10月に到来している模様。
(日本10/6、外国6/10に注意)
この驚きの非農業部門雇用者数変化2万人ですが、投資家1年生の方は怯えているかも知れませんけれども、上掲画像の通り、そんなに天変地異の出来事とも言えません。
リーマンショック時(2008年あたり)はずっとマイナスだったわけですから(上掲画像左端)。
・ついでに失業率。
オバマ前大統領と
バーナンキ前FRB議長が
がんばったと言いたい。
失業率ですが、本当に最近のアメリカは良い国になったなー・・・というのが、この失業率の改善です。
ちなみに日本は現在2.4%だそうです。
アメリカに関して言えば、3.8%なんていうのは歴史的な水準です。
これは上掲画像をもっと広い歴史的スパンに置けば分かります(下記画像)。
・佐藤氏のまとめ。
アメリカは歴史的に
最も低い失業率を謳歌している。
(画像右端)
以上のようなぬるま湯ですから、現在喧伝されている悲観論は、私自身、そんなに騒ぐほどではないと受け止めています。
まとめは、外為オンライン佐藤氏がよかったです。
年内の利上げを停止する可能性のある米国。
先週の全人代で今年の経済成長率を下方修正した中国。
さらにわが国でも、昨日発表された景気指数は3カ月連続で低下しており、すでに景気はピークアウトしているのではとの観測も出ています。
日米欧に中国を加えた「世界4大経済地域」で景気減速が鮮明になれば、リーマンショック級とは言わないまでも、マクロ的に見れば世界景気の低迷を背景に、低金利水準が当面続くということになります。
そして、その最大の原因はトランプ政権が仕掛けた「貿易戦争」にあることは明らかで、米国の保護貿易、自国主義が世界景気の脅威になっていることを、昨日ドラギ総裁も暗に批判していたと受け止めています。
要するにトランプ(米大統領)が起こした人災が現在の下げ相場の原因です。
南アフリカの中銀国有化や、トルコのインフレなど、確かにその国固有の原因を探すもできますけれども、現在の下げ相場は、基本的にトランプ保護主義に端を発するリスクオフが原因です。
南アフリカ、トルコ固有の原因は、そんなに無いと思ってもらった方がよいです。
でも両国のファンダメンタルズは興味があるので、これからも記事にさせて頂きます。
もちろん、メキシコも考えています。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m