こんばんは、品川です。
リラ売り攻勢がすさまじいですね(現在2021/11/23)。
ロンドンの時間帯なので、ニューヨーク市場に入らないと趨勢が見極められないとおもい、静観していたのですが、度が過ぎるので記事化することにしました。
・政策金利
まずは、以下の2記事で話題にしていた政策金利の結果から。
・
結果は↓以下の通り。
南アフリカランド:政策金利 3.50 →3.75%(予想通り)
・
トルコリラ:政策金利 16.00→15.00%(予想通り)
トルコリラ10円台への下落は↑これを織り込み済みという文脈で捉えられていました。
・本日大きな動き(日本時間14:00-18:00)
日本時間14:00-18:00において大きな動き
向かって左:EUR/TRY
12EUR/TRY→一時14EUR/TRY
真ん中:USD/TRY
11USD/TRY→12USD/TRY
向かって右:TRY/JPY
10円台→9円台しかも前半
上掲画像は本日(2021/11/23)14:00-18:00の10分足です。
ロンドンの時間帯ですね。
大体売り優勢になる時間帯です。
でも今日の動きは尋常ではありませんでした(上掲画像の通り)。
トルコリラ/円が、ひと桁台に入ったのは通貨史上初です。
・ランドも対岸の火事ではない
USD/ZARの最高値は,
2021/4月の19.34395 USD/ZAR.
今回の15 USD/ZARは,
それに比べれば問題でない,
と言うこともできる.
表立ったファンダメンタルズの動きがない以上、これはヘッジファンド系の仕掛けであり・・・
現在のドル(恐らくユーロも)の回復に乗じての、新興国売りでしょう。
一番狙われているのが、もう市場からなんの信頼もないトルコ。
そして、その次は南アフリカです。
外為どっとコムから↓
【通常市況】ドル/ランド 一時1年超ぶりの高値更新、ランド円は小動き
・
ドル/ランドは、欧州序盤に昨年11月5日以来となる15.878ランドまでランド安・ドル高が進んだ。
一方でランド円は、ドル/ランドとドル円がほぼパラレルに動いていることもあり、昨日同様に7.25円近辺で小幅な値動きに終始している。
なお、11月初旬の地方選挙でどの政党も過半数を獲得できなかった南ア最大都市ヨハネスブルグでは、市長選出が与党アフリカ民族会議(ANC)からではなく、ANC以外の野党が結集し第2党の民主同盟(DA)から選出されることが決定した。
一部では今後の南アの政局が大きく変わる可能性も指摘されている。 (松井)
こんなこと言われていたので、この記事で触れたForex.comで調査しました(上掲画像)。
冷静にみると、上掲文章↑は下手くそですね。一時1年超ぶりの高値更新、なんて言われると、ランドもリラと同じように(対ドルで)最高値更新した、と勘違いしちゃいますよね。
でも実態はそうじゃなくて、1年ぶりの高値、というそれだけです。更新は、まちがい。
ちなみに同文章の最後に出てくる、ANCなど南アフリカの政党については、ここら辺をご覧になってください。
民主同盟(DA)は初めて聞きました。
ただ政党やら政局はどうでもよくて・・・南アフリカは・・・
・
② エスコムなど国有企業
・
③ 格付け
・・・この3つが抱え込んでいる問題です。
・・・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
追記:一気に8円台へ
スプレッドが通常の1.7から
14.5に拡大しているリラ/円。
あっという間に8円台来ましたね・・・リラ/円。
ちょっと見ていて怖いくらいです。
自殺者とかでなければいいんですが・・・
とくにリラは初心者が手を出してしまう典型的な通貨だとおもうんですよ。
一気に8.5リラ/円まで下げてきています。
現在(日本時間)2021/11/23 22:00でアメリカ勢参戦ですから、そろそろ理性は取り戻すとおもいます。
買い注文数で出来ていた壁(10リラ/円厚め→9リラ/円薄めだったとおもう)が破られてからは・・・
参考:外為注文情報
一気に売り攻勢に完全敗北していますね・・・
かなりのトレーダーのかたが退場されたとおもいます。