トルコリラのフリーフォールが始まる

(「アルバイラク財務相」
出典:TRT

 

 

こんばんは、品川です。

 

コロナショックの最中、新興国通貨では比較的耐えてきたトルコリラが(この記事)、いま力尽きようとしています。

 

現在、買いで14.835 TRY/JPY。

 

昨晩(2020/5/5)、ちょうど深夜12時ごろ、15円台われの攻防があったのですが、力尽きました。

 

リラトレーダーは、本日(2020/5/6)日本時間で16時から開催されるアルバイラク財務相の、投資家ミーティングに一縷(いちる)の望みをかけているようです。

 

ただ、そのミーティング情報も、この記事であつかったトルコニュースサイトのうち、もっとも腰砕けなTRT経由なので・・・

 

・・・まあ、推して知るべし、でしょう。

 


・ダウントレンド


TRY/JPY月足。
10円にめがけて下降し始めたのがわかる。
(出典:外為どっとコム)

 

 

私自身、かなり前から勝手におもってきたことですが、リラだけ底値がみえない、とかんがえています。

 

現在のボコボコ新興国通貨をみれば、ランドも、ペソも、そういった状態になったと、言えなくもないですが、幾分、通過としての歴史がある。

 

それがリラにはない(歴史が浅い通貨)。

 

このため、市場でも、リラの値を、いくらでも変えることができるわけです。

 

そして、ここにきて最大の防御であった政策金利を外しました(8.75%)。

 

くわえて、いまガードが崩れた、つまり、サポートライン(歴史的再安値というより15円が節目でしたね)が初めて崩れたわけです。

 

ここからリラのフリーフォールが始まるので、決して底値探り、といった楽観論では、いられないとおもいます。

 

他方、FX会社は、トルコリラが稼ぎ頭なので、宣伝せずにはいられない。

 

そういった負の循環みたいなものがみえてきます。

 

つまり、今後もリラの犠牲になるひとは、増えるのではないか。

 

そんな風におもっています。

 

 


・どんな風にニュースされているか


 

トルコリラの下落は、だれの目にも明らかだったのですが、今回の15円割れ、こんな風に報じられています。

 

2020/05/06 16:30

【通常市況】トルコリラ円 下落ついに14円台に

トルコリラ(TRY)円の売りの勢いは止まらず、ついに初めて15円を割り込み14.92円まで最安値を更新している。

ユーロ円が2016年以来となる115円割れに迫り、クロス円全体の上値を圧迫しているが、トルコリラは対ドルでも2018年8月以来となる7.1213TRYまで売られている。

(松井) ・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

 

 

ついでに、ここ↑でも触れられている、EUR/JPYも・・・

 

2020/05/06 17:11

【通常市況】ユーロ円、3年半ぶりに115円割れ

ユーロ円は2016年11月以来となる115円を割り込み、114.96円まで弱含んでいる。

ダウや日経平均の先物はプラス圏を維持しているが、ユーロ円の重さは変わらない。

(松井) ・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

 

 


・USD/TRY


USD/TRYは、
まだ最高値を更新していない。
トルコリラショックの頃の
7.2360 USD/TRYが最高値。
(外為どっとコム、ここでチェックできます)

 

 

 

TRY/JPYでは、再安値更新、更新・・・と騒がれていますが・・・

 

現在のリラ下落の焦点は、そこにはない、とおもっています。

 

上掲画像のとおり、USD/TRYこそ、焦点です。

 

この力関係が、ふたたび最高値を更新しようとしているわけです。

 

USD/TRYで、TRY/USDではないので、高値が、ふつう私たちのかんがえる(つまりTRY/JPY視点でみた)通貨下落になります。

 

たぶん、この記録を塗り替えるのが、ひとまず、トルコリラフリーフォールの目標でしょう。

 

そして、さらに落ちるとおもいます。

 

なにか言いたいのかというと、買うな、ということです。

 

でもFX会社は、それでは儲けにならないので、買うな、とはいいません。

 

ただ静観して、ファンダメンタルズの恐ろしさ(今回の場合コロナショック)だけ経験することをおススメします。

 

・・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

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