スワップ派注意!口座管理料の落とし穴!! その3(終)

こんばんは、品川です。或る時期、特に外資系のFX会社が仕切りに口にしていた口座管理料について調査しています。

 

口座管理料とは、トレードの行われていないスワップポイントだけを稼ぎ続ける不活発口座に対して、年間大体5,000くらいを徴収するという、手っ取り早く言えばスワップ派潰しのためにFX会社が考え出した方策です。

 

しかし、株の塩漬けなんかを考えれば分かる通り、1年くらい放っておくなんてのはスワップ派には常識です。

 

前回、なぜFX会社はこんな方策(口座管理料)を考え出したのかを論じました。

 

今回は、年間ではなく月額で口座管理料を徴収しようとしているFOREX.COMについて扱ってみたいと思います。

 


・FOREX.COMの口座管理料。


(画像出典:FOREX.COM)

 

まず、焦点である口座管理料について、FOREX.COMが打ち出した方策について見てみましょう。

 

2015年3月の出来事です。以下のようなメールがFOREX.COMに口座をもつトレーダーさんたに送られて来ました。

 

メールの差出人(ゲインキャピタル・ジャパン)は、FOREX.COMの運営会社です。

 


2015年3月吉日、ゲインキャピタル・ジャパン株式会社より皆様に。平素よりFOREX.com(フォレックス・ドットコム)をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。 さて、法令により、毎年1回、「店頭デリバティブ取引に係るご注意」…(中略)のご確認をお願いしたいと思います。(文章一部改変済)

 

ここまでは普通のメールでした。しかし、これとは全く繋がりの無い文脈で、次の様に添えられていたのです。

 


【投資にかかる手数料及びリスク等について】(中略)取引手数料は無料です。ただし長期間お取引のないかつ一定額以上の預託金がないお取引口座に対して口座管理料(上限2,100円/月額、含む消費税)をいただきます。

 

メールの文章に埋もれて、気づかないひとは気づかない様な位置です。

 

ここにこっそりと「口座管理料(上限2,100円/月額、含む消費税)」の新規定が含まれていたのです。

 


・FOREX.COMの件のその後。


 

FOREX.COMの口座管理料の方策が連載第1回でお話ししたFXCMと異なっていたのは、FXCMは年額5,000円だったのに対して、FOREX.COMは月額2,100円だということです。つまり、年額換算で25,200円です。

 

年額換算で25,200円ともなると、少し行き過ぎなんじゃないか…と思われるかも知れません。大方のひとがそう感じるはずです。

 

しかし、この件は実は2017年に成っても解決されていないのです。

 

次の様な分かりにくい文言がFOREX.COMのホームページに並んでいます。

 

MT4(メタトレーダー4)サービスの詳細・・・口座管理費:未稼働の口座について、口座管理料を徴収することがあります。

 

ヴァントレプラットフォーム 取引概要・・・口座管理費:未稼働の口座について、口座管理料を徴収することがあります。

 

MT4ヴァントレというのは、FOREX.COMの取引口座の二枚看板のようなもので、トレードシステムから顧客が好きな方を選べるように成っています。

 

それはさておき、上の文言を見るにつけ、具体的にいくらいくらという金額明記は消えましたが、その一方で「口座管理料を徴収することがあります」という文言が残っているのが気に成ります。

 

どうやら月額2,100円という過酷な徴収は、いまでは制度的には行われていないようです。

 

しかしFOREX.COMの現在を見るにつけ、口座管理料という理不尽な制度が、一部のFX会社に、ほとんど秘密裡とも言える仕方でいまだに潜在的に実施されていることが分かります。

 

みなさんのご意見は、どうでしょうか。

 

私には、受け入れがたい考えだと感じられます。

 

本連載は、今回で終了です。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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