ニックカーンもサウジアラビアっぽい顔しているよね。
参考:この記事
こんにちは、ヤマガタです。興味ない方は興味ないかも知れませんが、WWE for Sale続報させてください。
WWEの言い回し
私が誤読した”Pursue the Sale of the Company”(メディアが解説時に多用した)についてのWWEの言い回しを見直してみましょう。
第一報:WWE Provides Update Regarding Composition of Its Board of Directors and Exploration of Strategic Alternatives
ビンスマクマホンはWWEの筆頭株主として、株主の利益を最大化する戦略的選択肢を見直します。目下のプロセスが実現することは保証しませんけれども・・・。
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In connection with the change in the composition of the Board of Directors and in cooperation with Vince McMahon as majority shareholder, the Company intends to undertake a review of its strategic alternatives with the goal being to maximize value for all WWE shareholders. There is no assurance that this process will result in a transaction.
そんで・・・
第二報:WWE BOARD OF DIRECTORS UNANIMOUSLY ELECTS VINCE MCMAHON EXECUTIVE CHAIRMAN OF THE BOARD
私(ビンスマクマホン)は、WWE株主の利益を最大化するような戦略を追究するために戻ってきました。
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Together, we look forward to working with the Board at this critical moment in time to review our strategic alternatives and maximize value for all WWE shareholders.
第二報は第一報の焼き直しで”株主の利益を最大化する”は株主社会のアメリカ資本主義ではお決まりの表現でしょう。
注目されるのが、”目下のプロセスが実現することは保証しませんけれども・・・”という第一報の文言で、ここの”におわせ方”が注目されています。
ひっくるめてWWE本体から身売りは明言されていませんし↓WWEの内部関係者もだんまりを決め込んでます。
参考:Reports of Saudis buying WWE called ‘false’ and ‘completely untrue’… at least right now
だからビンスマクマホンの復帰は、ただの現状維持でビンス体制復活、というだけかもしれないのです。ほとんどのひとが、そう思っていませんが。
ステファニーマクマホンが辞めたワケ
昨日CEO辞任
ただサウジアラビアがWWEを買うのなら、昨日ステファニーマクマホンが共同CEOを辞任した理由もわかるわけです。
つまり男性社会のサウジアラビア、しかも政府系ファンドが、女性がトップの会社と結託するのは”宗教倫理的に”受け入れられない。
ステファニーマクマホンの辞任理由は未だ不明である。もしかしたらステファニーマクマホンが乗っ取りクーデターを失敗したのかもしれない。しかし、サウジアラビアがWWEを買うのだと言った方が、つじつまが合う。
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Now that its true leader, her dad, has returned, she’ll get back to her own sabbatical), it was her punishment for a failed coup, or because the Saudis wouldn’t want to own a company with a female Chief Executive… it fit with the sale story.
参考:Reports of Saudis buying WWE called ‘false’ and ‘completely untrue’… at least right now(上掲参照と同じ記事)
他方、ニックカーンはビンスマクマホンに協力してサウジアラビアへの身売りに貢献したならば、”AEWの年間TV契約”と同じ位のボーナスが入る↓なんてウワサもあります。
参考:Rumor Roundup (Jan. 12, 2023): Vince selling WWE, wrestler pushback, Regal title, more!
女子部門崩壊するんじゃないのか?
ただ私個人が上掲の話聞いたとき、もしサウジアラビアがWWE買収したら、せっかく育てて来た女子部門は壊滅的な打撃を受けるのではないか、ともおもいました。当然ですよね。
現在、サウジアラビアによるWWE買収が”ウソ”だと言えるとしたら、これが最大の根拠になる、とさえおもっています。
周知のとおりサウジアラビア(というかアラブ世界)興行で女子レスラーは”モジモジ君”みたいな格好しています↓
参考:イヨスカイとダコタカイが王座返り咲き(2022/11/5 CrownJewel)
参考:ゴールドバーグがユニバーサル王者に(2020/2/27 SuperShowDown)
ビンスに追い出された取締役
ビンスマクマホンの取締役復帰において、Ignace Lahoud と Man Jit Singh の2名が取締役を降板した、ということはすでにお伝えしました。
Ignace Lahoudは、監査役(the Board’s Audit Committee)だったそうです。
Man Jit Singhは、独立取締役代表(the lead independent director), 支出人的資源調査委員会議長(the Compensation & Human Capital Committee chair), 統治役職指名委員(a member of the Governance & Nominating Committee)だったそうです。
この2人は、とにかくビンスマクマホンの復帰に反対して辞めさせられた、とのこと。他方、ビンス復帰の第一報には↓こんなことも書かれていました。
ビンスマクマホンは、その筆頭株主の立場から、JoEllen Lyons Dillon, Jeffrey R. Speed, Alan M. Wexlerを辞任させました。
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Vince McMahon, in his capacity as controlling shareholder of the Company, has removed JoEllen Lyons Dillon, Jeffrey R. Speed and Alan M. Wexler from the Board.
というわけで、追加の3人、JoEllen Lyons Dillon, Jeffrey R. Speed, Alan M. Wexlerも取締役から排除されたようです。この3人の排除理由は明らかにされてない、とのこと。
またクビ(辞任というか排除というか)を行使したのは、以上の説明から間違いなくビンスマクマホンで、彼は筆頭株主の権限を利用して、このテコ入れをしたことが明らかになっています。
以上のWWEの動きに対し米国証券取引委員会(SEC)による調査が入ったそうです(まだ非難とかではない)。
他方、WWE株主たち一定数が背任行為だとして、訴訟手続きにすすみつつあることは昨日お伝えしました。
あ、もう訴訟手続きされたのか↓
参考:Vince McMahon Sued By WWE Shareholder For Allegedly ‘Breaching Fiduciary Duty’
以上、取締役関係の話のおおまかな↓ソースです。
参考:Vince McMahon’s WWE return caused two Board members to resign
An SEC filing also revealed Shane McMahon’s compensation as an independent contractor.
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それでは、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
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