「犠牲祭」はつづく(トルコリラ 2019/3/28 木)

 

 

こんばんは、品川です。

 

・・・おもいろいですね、トルコリラ(TRY/JPY)。

 

見てて飽きません。

 

ひさしぶりに為替レートを頻繁にチェックするようになりました。

 

私自身は絶対、手を出さないです。

 

恐らく相場は1ケタを目指しているのではないでしょうか。

 

ただ、ほかの高金利通貨も引きずられるので正直、勘弁してくれという気持ちなのですが。

 

 


・供給制限?


 

そんなこんなで、先週末の暴落から爆上げしたと思ったら、また19円台になっています。

 

まさしくトルコリラ犠牲祭のつづきですね(「犠牲祭」の正しい意味はこちら)。

 

私自身、世界経済減速が原因でトルコ内情は影響力がない・・・と判断していたのですが、そうでもないようです。

 

トルコの中央銀行が、リラの供給を制限しているそうです。

 

リラトレーダーのかたがたはとっくに嗅ぎつけたようですが、記録としても重要なので、ここに引用しておきます。

 

トルコでは、3月31日(日)に統一地方選挙が実施される予定となっています。また、3月25日(月)以降、トルコ中央銀行によりトルコリラの供給が制限されており、外国為替市場で当該通貨の流動性が急激に低下しています。この影響により、レートが非表示となる事やスプレッドが拡大する事、市場が急変しレートが大きく乱高下する事が考えられます。

また、逆指値注文、及びロスカットが指定レートから大きく乖離して約定(スリッページ)することや、指値注文が実勢レートに対して不利なレートで約定することがあり、注文が約定するまでに時間を要し、場合によって注文が約定されない可能性もございます。
なお、指値注文の約定が完了されるまでの間に有効証拠金がロスカット値を下回った場合は、指値注文の約定よりロスカット注文の約定が優先されますので、ご注意下さい。

外為オンライン

 

 

トルコでは、3月25日以降トルコ中央銀行によりトルコリラ供給が制限されていること、また、3月31日に統一地方選挙が実施される予定となっており、トルコリラの相場予想変動率が上昇しています。

これらの影響により、トルコリラ/円相場は極めて不安定な動きとなっており、この動きは来週以降も継続する可能性がございます。
特に、4月1日(月)の取引開始時におきましては、統一地方選の影響により、トルコリラ/円のレート配信が困難となったり、スプレッドが大幅に拡大する可能性がございます。
また、スワップポイントにつきましても、現行の水準から急変する可能性がございます。

お客様におかれましては、下記のリスクに十分にご注意のうえ、ポジションの縮小や証拠金の追加預託を行うなど、事前にご対応をお願いいたします。

インヴァスト証券

 

リラ供給制限に加え、上掲の外為オンラインやインヴァスト証券でも言及されている通り、注目されているのがトルコの地方選挙です。

 

 


・銀行を罰する?


 

今度は外為オンライン佐藤氏のブログから引用します。

 

世界経済の減速懸念が強まっていることで資金が債券に向かい、世界的に金利が低下傾向にあります。米10年物国債の利回りは昨日一段と低下して一時、2.35%台を記録しました。これは2017年12月以来、1年3カ月ぶりの低水準です。ドイツ国債も買われ、ドイツの長期金利はマイナス金利を拡大させています。日本の長期金利もマイナス0.07%近辺まで低下しており、投資家が今後の景気の悪化を意識して、資金を安全資産に振り向けていることが窺えます。基本的には低金利を歓迎する株式市場も、昨日は景気の悪化を懸念する声が優勢となり下落しています。

昨日は余り材料が見当たらず、ドル円も欧州時間には110円70銭前後まで買われましたが、NYに入ると金利低下に押されて、110円29銭まで売られています。値幅も30銭程度で小動きでした。そんな中、話題はトルコリラでした。

トルコリラの下落を防ぐため、トルコ政府は国内の銀行に流動性を提供しないよう圧力をかけており、リラ建て資産を放出したい海外のヘッジファンドは身動きがとれなくなっているとブルームバーグは報じています。これによってリラの急落は阻止されているものの、CDSのスプレッドは急上昇しています。昨日のオフショア市場では、リラを借り入れるオーバーナイト・スワップレートが1000%に達したようです。JPモルガン・チェースは先週、トルコリラ売りを勧め、急落を引き起こしましたが、24日にはエルドアン大統領が、投機に加担した銀行を罰すると警告を発していました。ただリラ安の主因は、高止まりしているインフレ率に対する金融政策の遅れや、外交問題などにあり、これでリラ安が止まるとも思えません。

ドラギ総裁はフランクフルトの会議で、緩和的な政策姿勢は依然として必要だと語った上で、域内の経済成長が最終的には加速することに自信を示しました。総裁は、「想定より持続的な外需の悪化に直面しているが、まだ必ずしも深刻な低迷の前兆ではない」と述べ、労働市場が持ちこたえているとの認識を示しました。

本日はFOMCメンバーの中でも影響力の大きいと見られる、FRBの副議長や理事の講演が多く予定されています。個人的にはクラリダ副議長とウィリアムズNY連銀総裁の講演内容に注目しています。FRBの金融政策は引き締めからニュートラルに舵を切り替えてきましたが、市場では「利下げ」が意識され始めています。ハト派の代表格の一人である、シカゴ連銀のエバンス総裁は「利下げが必要な状況があるかしれない」と、利下げの可能性に言及しています。主要メンバーの誰かが利下げに前向きな発言をするようなら、米長期金利がさらに低下し、ドル円を押し下げることにもつながります。

本日のドル円は大きな波乱がないようなら、110円10銭~110円80銭程度で推移すると予想します。

 

 

投機に加担したら罰する・・・って、どうやって判断するんですかね。

 

しかし文書をよく読んでみると、ヘッジファンドといえども、現在のリラ売りはガチでいらないという実需売りのようにすら見えて来ます。

 

・・・とにかく飽きさせません。

 

渦中にいるトレーダーさんには申し訳ないですけれども、もう少し観照させてください。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

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