トルコのインフレ:その3(FX 2019/3/10 日)

こんばんは、品川です。

2019/3/7と、2019/3/9の続きとして、トルコのインフレについて考えています。


・輸入超過の国は弱い。


トルコ人の「コーヒー豆くれ」は、

インターバンク取引では

トルコ側の銀行の「ドルくれ」に変わる。

(図の細部は見る必要はないです。

出典:シゴラボ)

前回、どうしてインターバンク取引で、バンカーたちはリラ安に誘導した(された)のか、というところまで考えました。

これは要するに、「待っていればもっとドルくれが来るから、もっとリラをもらえるように吹っ掛けても良いだろう」という輸出国(ドル持ち国とします)の思惑が働くからです。

輸出業者はドルで決済しますから、輸出国の銀行は、ドルを持っています。15ドルのコーヒー豆を売った業者には、15ドルを渡せばよいわけです。

しかしただ仲介をしているのでは儲けになりませんから、輸入国側から来るドルくれのオーダーに(輸入国側の銀行はリラをドルで交換してあげないと手形決済の仕事をしてあげることにならないから)、輸出国側の銀行は、いつもより多めのリラを要求します。

要するに、輸入をしたがる国からのオーダーには、通貨安で答えてやれば、輸出国側の銀行は儲けを得られます。

定式化して言えば、次のようになります。

輸入ばかりしている国の通貨は、インターバンク取引で、輸出国側の銀行が仕掛けることにより、通貨安に誘導される。

この輸入ばかりしている国の候補に、トルコが加えられたからです。


・どうしてトルコは輸入ばかりの国だと見なされたのか?


このひとのせい。

(出典:ANN

しかし、ギリシアでもあるまいし(輸出32,625百万ドル/輸入56,704
百万ドルの貿易赤字)、トルコは、そんなに売るものがない、輸出できない国でしょうか。

そんなことはありません。

ただ、輸出「できない」ようにする外圧がありました。

それが米中貿易摩擦として普通報道される(例えばこの記事)、アメリカの保護主義政策、より具体的には関税引き上げです。

トランプ(大統領)の関税引き上げは、対中では、去年(2018年)の4月から出始めていました。

トルコリラショックが起きたのは、同年(2018年)8月(前回も引用したNHKの記事より)。

時間的推移としても妥当ですね。

ただ、そうすると、なんでトルコだけ・・・?という所に疑問は進みます。

次回、その点について考えてみたいと思います。

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それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m