(出典:Bloomberg)
こんばんは、品川です。
日本時間で本日(2019/3/5)午後6時ごろ、南アフリカのGDP成長率(第四四半期10月から12月の三か月間)が出たみたいです。
結果は+1.4%。
ほとんどZAR/JPYには影響ないと思うのですが、これをネタに少し、南アフリカのファンダメンタルズ、考えてみましょう。
・GDPとは?
GDP(Gross Domestic Product)、国内総生産について復習しておきましょう。
別に細かい計算をするわけでもないので、GDPとは、GNP(Gross National Product)、国民総生産と一緒でよいと思います。
GNPにせよ、GDPにせよ、要するにおカネ換算でどれだけ新たな価値(付加価値)を生み出したか、ということです。
細部を無視して、イメージを伝えればこんな感じです。
リンゴを作ります。
1個作るのに、土地代やら肥料やら何らやらで10円かかったとします。
でも、そのリンゴ1個を、100円で売ったとします。
この場合、100円-10円=90円の付加価値を生み出したと言えます。
要するに、放っておけば雑草生え放題、臭いだけの肥料から、リンゴという新たな商品を生産した、その結果が90円のわけです。
こういった生産の結果を表す90円の積み重ねが、GNPになります。これがGDPだと言ってもよいでしょう。
まとめると・・・
オマエら、しっかり働いているか?
儲けになる仕事してるか?
これを表すのがGDPのわけです。
経済活動の指標、と言っても良いし、国の労働成果、と言っても良いわけです。
・鈍化したと言われているが伸びてはいる。
プラス成長は維持。
で、今回発表の第四四半期GDP成長率ですが、年換算(annualized)で、+1.4%でした(上掲画像右端)。
いずれにせよ、前期より、更に伸びているので経済活動自体は活発、と考えて良いようです。
これがマイナス成長になると、単純に(おカネに換算される意味での)総生産量が減った、ということですから、それは問題になります。
南アフリカの経済自体は一応、拡大を続けているわけです。
問題は、この拡大が、負債を相殺するか、ということです。
負債とは一次的には国債で、これが未払いになるデフォルト状態になるのを投資家は嫌います。
ずっと、焦点を合わせて来た南アフリカ財政赤字の問題に話は落ちるわけです。
国家機構が複雑になるにつけ算段の難しくなる国家の財務状況、これを格付け会社がどう見積もるか。
そこにずっと注目が集まっています。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
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