こんばんは、品川です。ランド躍進の期待される本年(2018年)2月26日、新たに大統領に就任したシリルラマポーザ氏(2月15日)が新閣僚を発表しました。データ的に大規模なものに成るのが予想されますので、連載の形で記事化させて頂きます。何卒、ご了承ください。
1.そもそも内閣の構成は?
そもそも内閣(Cabinet)とは、どんなものだったでしょうか。現在の第4次安倍内閣(2017年~)を見ながら、イメージを湧かせておきたいと思います。
① 内閣総理大臣:安倍晋三(自民)。
② 財務大臣:麻生太郎(自民)。
③ 総務大臣:野田聖子(自民)。
④ 法務大臣:上川陽子(自民)。
⑤ 外務大臣:河野太郎(自民)。
⑥ 文部科学大臣:林芳正(自民)。
⑦ 厚生労働大臣:加藤勝信(自民)。
⑧ 農林水産大臣:斎藤健(自民)。
⑨ 経済産業大臣:世耕弘成(自民)。
⑩ 国土交通大臣:石井恵一(公明)。
⑪ 環境大臣:中川雅治(自民)。
⑫ 防衛大臣:小野寺五典(自民)。
⑬ 内閣官房長官:管義偉(自民)。
⑭ 復興大臣:吉野正芳(自民)。
⑮ 国家公安委員会委員長:小此木八郎(自民)。
⑯ 内閣特命担当大臣の5人は省略。
⑰ 国務大臣:鈴木俊一(自民)。
2.では、ラマポーザ新内閣へ!
では、この日本の内閣を念頭に置きながら、ラマポーザ新大統領の、そして南アフリカの内閣を見てみましょう。リンクが張ってある人物のみ重要人物として、後に解説しようと思います。以下、元々の英語表現と拙訳が混在しますので、1行あけで書いて行きます。
① President of South Africa(大統領):Cyril Ramaphosa(ANC=トップ6ひとり目)。
② Deputy President of South Africa(副大統領):David Mabuza(ANC=トップ6ふたり目!)。
③ Planning, Monitoring and Evaluation Minister in the Presidency(大統領府大臣・計画監査評定担当):Nkosazana Dlamini-Zuma(ANC=こんな所に!)。
④ Women Minister in the Presidency(大統領府大臣・女性問題担当):Bathabile Dlamini(ANC)。
⑤ Agriculture, Forestry and Fisheries(農林水産大臣):Senzeni Zokwana(SACPひとり目=連立内閣!)。
⑥ Arts and Culture(芸術文化大臣): Nathi Mthethwa (ANC)。
⑦ Basic Education(基礎教育大臣): Angie Motshekga(ANC)。
⑧ Communications(通信大臣):Nomvula Mokonyane(SACPふたり目=連立内閣!)
⑨ Cooperative Governance and Traditional Affairs(協力統治伝統行事省大臣):Zweli Mkhize(ANC)。訳が苦しいのは緩衝材として「省」を拙訳に入れます。
⑩ Defence and Military Veterans(防衛退役軍人省大臣):Nosiviwe Mapisa-Nqakula(ANC)。
⑪ Economic Development(経済産業大臣):Ebrahim Patel(COSATUひとり目=連立内閣!)。
⑫ Energy(エネルギー大臣):Jeff Radebe(SACP三人目=連立内閣!)。
⑬ Environmental Affairs(環境大臣):Edna Molewa(ANC)。
⑭ Finance(財務大臣):Nhlanhla Nene(ANC=復活!)。
⑮ Health(厚生大臣):Aaron Motsoaledi(ANC)。
⑯ Higher Education and Training(高等教育大臣):Naledi Pandor(ANC)。
⑰ Home Affairs(内務大臣):Malusi Gigaba(ANC=異動!)。
⑱ Human Settlements(居住省大臣): Nomaindia Mfeketo(ANC)。
⑲ International Relations and Cooperation(外務大臣):Lindiwe Sisulu(ANC)。
⑳ Justice and Correctional Services(法務大臣):Michael Masutha(ANC)。
㉑ Employment and Labour(労務大臣):Mildred Oliphant(ANC)。
㉒ Mineral Resources(鉱山資源大臣):Gwede Mantashe(ANC=トップ6三人目!)。
㉓ Police(警察大臣):Bheki Cele(ANC)。
㉔ Public Enterprises(国有企業大臣):Pravin Gordhan(ANC=復活!)。
㉕ Public Service and Administration(公共サービス省大臣):Ayanda Dlodlo(ANC)。
㉖ Public Works and Infrastructure(公共事業大臣):Thulas Nxesi(ANC)。
㉗ Rural Development and Land Reform(過疎地開発大臣):Maite Nkoana-Mashabane(ANC)。
㉘ Science and Technology(科学技術大臣):Nkhensani Kubayi-Ngubane(ANC)。
㉙ Small Business Development(スモールビジネス省大臣):Lindiwe Zulu(ANC)。
㉚ Social Development(社会開発大臣):Susan Shabangu(ANC)。
㉛ Sport and Recreation(スポーツ娯楽省大臣):Tokozile Xasa(ANC)。
㉜ State Security(国家安全大臣):Dipuo Letsatsi-Duba(ANC)。
㉝ Telecommunications and Postal Services(郵政大臣):Siyabonga Cwele(ANC)。
㉞ Tourism(観光大臣):Derek Hanekom(ANC)。
㉟ Trade and Industry(貿易産業大臣):Rob Davies(SACP四人目=連立内閣!)。
㊱ Transport(運輸大臣):Blade Nzimande(SACP五人目=連立内閣!)。
㊲ Water and Sanitation(水質衛生大臣):Gugile Nkwinti(ANC)。
3.役職が多いのは民間セクターの発展の遅さを物語っている。
日本が、⑯の内閣特命担当大臣の5人をひとまとめにしたものの役職が17で納まるのに対し、南アフリカは大臣(か長官か分からないようなのもありましたが)の役職が37もあります。
これは偏に、南アフリカの民間セクターの発展の遅さを反映していると言えるでしょう。
では、続けて注目すべきポストを論じて行ってみたいと思います。
つづきます。
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