2018年8月15日ムーディーズ南アフリカランド報告書。その2

(出典:Moody’s

こんばんは、品川です。表題通り、2018年8月15日にムーディーズが発表し、南アフリカランドをプランジ(plunge 急落)させた報告書について記事を書かせて頂いています。


・格付けをチェック。


引き延ばすようですみませんが(汗)、ここで前もって、主要格付け会社の南アフリカの格付けの現状について振り返っておきたいと思います。


① S&P(Standard & Poor’s )


直近では、2018年5月26日に発表されています。結果は2017年11月25日のそれと変わらず、据え置きBB(ジャンク)です。

参照:S&P affirms South Africa rating, keeps stable outlook

参照:今回(2018/5/26)のS&P南ア格付けを読む(1)。


② フィッチ(Fitch)


直近では、2018年6月16日に発表されています。結果は2017年4月7日のそれと変わらず、据え置きBB+(ジャンク)です。

参照:格付け会社フィッチ「南ア格付けBB+に据え置き、見通しは安定的」


③ ムーディーズ(Moody’s)


そして目下の問題、ムーディーズです。直近では、記事にした頃が最後で、Baa3(投資適格)のままになっています。

参照:今回(2018/3/23)の南ア格付けとムーディーズ。


・では、ムーディーズの報告書に移りましょう。


それでは、問題のムーディーズの報告書に入りましょう。

題名は、

「ムーディーズ報告:南アフリカの財政再建鈍化。中期的目標は依然として達成可能(Announcement: Moody’s: South Africa’s fiscal consolidation slows but
medium-term objectives still likely to be reached)」

というものです。

出だしはこんな感じになっています。

2018年8月15日、ロンドン。

南アフリカの財政再建ペースは、政府予測より鈍化しそうだ。

これは、経済成長が予測を下回り、公共部門での賃金値上げの法案可決圧力が逆風となっているからである。

もっとも、中期的赤字再建問題は達成可能であり、もし本当に達成されたなら、私達(ムーディーズ)の格付けを上げることにもつながるであろう。

London, 15 August 2018 — The pace of South Africa’s fiscal consolidation will be slower than government
forecasts as weaker than expected economic growth and a rising public sector wage bill act as fiscal
headwinds, Moody’s Investors Service said a report today. Despite the slower pace of fiscal consolidation,
medium-term deficit targets remain within reach and, if met, will support a stabilization of debt levels and
reinforce Moody’s assessment of the sovereign’s fiscal and institutional strengths.

「財政再建ペースが政府予測より鈍化する」ということ以外は、なんか、当たり前のことしか書いてないですね。

この見解(財政再建ペースが政府予測より鈍化する)が、本報告書の核心だと思います。

もうすこし、読み進めてみましょう。

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つづきます。