(「キングアブドゥラスポーツシティ」
出典:WWE)
こんばんは、ヤマガタです。この前レッスルマニア34やったばかりなのに、同じ4月の終わり27日に、サウジアラビアで「グレーテストロイヤルランブル(Greatest Royal Rumble)」というイベントが開催されます。もうチケットソールドアウトだそうです。
まあ、レッスルマニア「公演」のあとの、サウジアラビア「公演」・・・と言ってしまえばそこまでなのですが。
こういった過密スケジュールは、やはり”プロレスは格闘技ではない”ということを再認識させてくれます。(←がっかりさせるようなことのっけから言うな)
でも、このグレーテストロイヤルランブル、じつは女子選手出場無しということで、すこしバッシングをされています。本記事で、ちょっと覗いてみましょう。
それにしてもアスカ選手(Smackdownに移籍)出なくなったんで、RAW、ぜんぜん見る気が起きませんでした。最初の10分でギブでした。
(以下、出典はWWEです。)
・単発大会。
(クリックで移動します)
事の発端は、今年(2018年)3月5日に、WWEの広報で発表されたことでした。
WWEとパートナーシップを結んでいるサウジアラビアスポーツオーソリティが、今年の4月27日、キング・アブドゥッラー・スポーツシティにおいて、「グレーテストロイヤルランブル」というイベントを開催することで合意に至りました。
このイベントでは史上初、50人のロイヤルランブルマッチも行われます。
そのほかにも、ジョンシナ、トリプルHはもちろん、ロマンレインズ、AJスタイルズ、ブラウンストローマン、ザ・ニューデイ、ランディオートン、ブレイワイアット、そしてシンスケナカムラも参加します。
(中略)
本大会は、「ビジョン2030」と銘打ったサウジアラビアの経済社会改革プログラムの一環として、10年に及ぶ多岐型連携戦略の一部をなしています。
あと、ビンス社長も、なんか言ってます。
The Saudi General Sports Authority, in partnership with WWE, will present the Greatest Royal Rumble event at the King Abdullah Sports City in Jeddah, Saudi Arabia on Friday, April 27. For the first time ever, the Royal Rumble Match will feature 50 WWE Superstars. As part of this historic event, fans will see WWE Superstars John Cena, Triple H, Roman Reigns, AJ Styles, Braun Strowman, The New Day, Randy Orton, Bray Wyatt and Shinsuke Nakamura, among others.
Ticket and broadcast information will be available in the coming weeks. This event is part of a 10-year strategic multiplatform partnership in support of Vision 2030, Saudi Arabia’s social and economic reform program.
“The Greatest Royal Rumble will be a spectacle of historic proportions,” said Vince McMahon, WWE Chairman & CEO. “Our partnership with the Saudi General Sports Authority reflects a long-term commitment to present WWE’s world-class entertainment to a global audience on a grander scale than ever before.”
・・・まあ、「オイルマネーのご乱心」というのが実態のようです。
いくつかポイントを押さえておきましょう。
① 単発イベントで、WWEが毎月せわしく行っているPPVのなかの1つではない。おそらく今年限り。だがWWEとしては来年再来年とやってくれたら・・・とヨダレを流して待っているはず(下のトリプルHのコメントにも見え隠れする)。
② 女子選手の試合が行われない!!
③ こんなところに名前が出るナカムラ選手はまさしくロナウド。
④ サウジアラビアスポーツオーソリティと言っても、あのスポーツオーソリティー(郊外型大型スポーツ用品店)のことではなく、サウジアラビアの文科省みたいなの。
本大会、私たちが見れるのはWWEネットワークだけのようです。
・バッシング。
(「グレイテストロイヤルランブルとか
言ってるのに女子でないじゃん。」
出典:インデペンデント
クリックで移動します)
サウジアラビアのお偉方との大口取引ということもあって鼻高々のWWEですが、イスラム教の慣習で、女子選手の出場は無し。
「あれだけウイメンズレボリューションとか、女子初ロイヤルランブルとか、ロンダラウジーとか散々言っといて、なんだそれは?」という反論が起こるのは当然のことで、さっそくインデペンデント紙が批判の記事を書いています(上掲画像)。
以下、ハイライト。
このグレーテストロイヤルランブルの女子排除は、WWEの経営方針の「偽善」に対する怒りを引き起こしたが、レヴェック(トリプルHのこと)は、我々インデペンデント紙に”WWEは本大会の舵取りに誤りはなかった”と語る。
レヴェック(トリプルHのこと)は言う。
「疑問を持つのは分かるが、どの文化も異なった側面があるということは理解しなければならない。サウジアラビアが女子選手の試合を認めないからと言って、それを否定するのはおかしい。」
「もちろん、我々だって、女子選手出場についてディスカッションは重ねて来た。数年後、それが実現するのを望んでいる。」
「国や宗教に上から目線で命令などできない。今現在でも、WWEが世界でウイメンズレボルーションの最前線に居ることは変わりない。(サウジアラビアでウイメンズレボルーションが起こせなかったとしても)できないことなら、そこから一旦距離を取ることで、変化を起こすこともできるのではないか。」
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While that has drawn the ire of many with WWE being accused of hypocrisy, Levesque – who is both still an in-ring performer and company executive – told The Independent that the company is right to stage the show.
He said: “I understand that people are questioning it, but you have to understand that every culture is different and just because you don’t agree with a certain aspect of it, it doesn’t mean it’s not a relevant culture.”
“While women are not competing in the event, we have had discussions about that and hope that, in the next few years they will be.”
“You can’t dictate to a country or a religion about how they handle things but, having said that, WWE is at the forefront of a women’s evolution in the world and what you can’t do is affect change anywhere by staying away from it.”
205Liveの現状についてのPWInsiderのインタビュー記事を読んだときもそうだったのですが、このトリプルHというひとは、問題の核心に立ち入らないで周辺のことばかりをダラダラと話すクセがあります。そうすることで、質問者のモチベーションを根こそぎにする、という特技を持っているようです。
たぶん、こういったところで、CMパンクとか、ブチ切れたんでしょうね。「優しいんだけど、こちらの問題を解決してくれない上司」というのがトリプルHの人物像の気がします。
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話それましたが、こんな感じです。
とりあえず「男祭り」のグレイテストロイヤルランブル、楽しみましょう。
それでは。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
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