(出典:Wikipedia)
こんばんは、編集長です。品川氏多忙のため、私が代役で記事を書かせて頂いています。南アフリカの問題が大詰めを迎え、もう数時間以内にズマ大統領の退任は決定されるでしょう。
そんななか、南アフリカのNHKにあたるSABC (南アフリカ放送協会South African Broadcasting Corporation)が、ズマ大統領の恐らくは最後になるであろう在任中インタビューをアップしました。
ほんのつい1時間前、日本時間で2018年2月14日21時30分くらいの話です。
最初の10分間だけですが、ダイジェストをお伝えしたいと思います。
・SABCが大統領官邸でズマ大統領にインタビューする。
以下、最初の10分ほどのインタビュー内容です。
アナウンサー「ズマ大統領、あなたは先日のANCの退任勧告に反抗(defy)しました。理由をお聞かせください。」
ズマ「まずは、話すきっかけをくれてありがとう。」
ズマ「誤解してほしくないのは、私はANCの決定に“反抗(defy)”したのではないということだ。」
ズマ「ご承知の通り、私には(汚職疑惑で)数多くの事件が関係している。大統領として、私はそれらすべてに弁解を終えていないのです。」
ズマ「2月4日に“トップ6”が私に会いに来た。」
ズマ「“トップ6”はそのときすでに『自分たちはANCのワーキンググループから派遣され、説得をしに来たのだ』と言った。」
ズマ「率直に言えば『辞職(resign)してほしい』と言いに来たのだ。」
ズマ「彼らはすでに権利の移行(transfer)について論議しに来ていた。そのプロセスについてだ。」
ズマ「私はその提案に疑問を呈した。2019年5月までが私の任期だ。なぜその前に辞任(resign)しなければならない。『私は何か悪いことをしたのか(Have I done anything wrong)?』と。」
ズマ「もちろん、彼らはそういった繊細なことについて触れようとはしなかった。」
(中略「issue」「matter」という抽象的な言い方で論点が分からない。)
ズマ「いまや、ズマの選択は、辞職(resignation)か、不信任決議(no confidence vote)が、弾劾(impeachment)かと言われている。」
ズマ「しかし、段取りと言うものがあるだろう。新しいANC党首(ラマポーザ)のやることは、ANCをまとめて次の2019年の総選挙に向けて体制を整えることだ。総選挙で勝って、それから新大統領に成るというのが筋だろう。」
・ズマ氏が伝えたかったことは何か?
以上が最初の10分くらいのズマ大統領のインタビュー内容です。
ポイントとしては、ズマ氏は「自分の汚職疑惑について“トップ6”が初めから悪いと決めつけ、それに何も触れないで、ただ権力を譲渡してくれ」というと言って来ているのに「反抗(defiance)」をしている、ということです。
どうでしょうか。
国営放送の前で、最後に国民に自分の意思を届けようとしつつ、自分の保身を慎重に選んだ言葉で果たそうとする、良くも悪くも百戦錬磨の政治家の一端が拝めて、私達にも良い勉強になる動画だと言えます。
私には、このズマの姿が、CNNを中心としたメディアからロシア問題などで訴求され続けているトランプ大統領の姿に繋がります。
近い未来、同じインタビューがトランプ大統領にも行われるのではないでしょうか。少なくとも私個人はそれを期待しています。
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それでは。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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