(出典:WWE)
こんにちは、ヤマガタです。ヒデオイタミ選手、期待されていましたが、アメリカ時間2017年11月28日放送の205Liveには登場しませんでした。さて本サイト(ニュースオールズ)でも、ずいぶん長い間、日本人WWE選手について記事を書かせて頂きましたが、そもそもWWEにおいて「放送」だとか「205Live出演」とは一体、どういう意味を持っているのでしょうか。今後のカイリセイン選手やヒデオイタミ選手などの動向を正確に把握するためにも、すこし本記事でまとめてみたいと思います。
・なぜRAWとSmackdownなのか?
(クリックで該当ページに移動します)
ヒデオイタミ選手などにも関連して、昇格、昇格、と話題にされていましたが、なぜWWEの選手は、RAWやSmackdownに出演することにこだわるのでしょうか?
日本に居て、新聞記事なりJsportsなどを見ていると、RAW、Smackdown、205Live、NXT・・これらのブランドは、みな一様に見えます。
「なんか知らないけど観客が多いのがRAWやSmackdownなんだろうなあ・・・」
というのが日本側での把握ではないでしょうか。
しかし、本土アメリカのWWEにとってみれば、RAWとSmackdownは、やはり他のブランド(205LiveやNXT)とは格が違うのです。
なぜでしょうか。
理由は、RAWとSmackdownだけ、ケーブルテレビの USAネットワーク (上掲画像)で放送されているからです。
USAネットワークの加入者は、2016年の時点で、9400万人とも言われ、およそ1億人が観ていることに成ります。
WWEにとって、RAWとSmackdownに出演させることは、その潜在的ですが1億人の観客の前に立たせることを意味するのです。
もっとも視聴率の関係で実際には、200万人から300万人なのですが、それでも膨大な観衆の前には変わりありません。
まさしくWWEという会社の顔に成るわけです。
このため、抜かりない演出と最高のパフォーマンスが、選手には求められます。
これは相当なプレッシャーでしょうし、他方で、なぜWWEがあんなに選手をとっかえひっかえしているのかも分かるでしょう。
こう考えると、アスカ選手がRAWに昇格したことは、とんでもない快挙であることが分かるはずです。
もちろん、Smackdownのナカムラ選手も同じです。
WWEで、RAWとSmackdownに出演するということは、それくらいのステータスがあるのです。
・・・まあ、ヤツラはその分、たっぷり報酬もらってるんだろうけどさ・・・。
・205LiveやNXTでは、ダメなのか?
(出典:WWE)
205Liveはともかくとして(←そういうこと言うな)、では、かつてナカムラ選手やアスカ選手が大活躍していたNXTはダメなのでしょうか。
「個人的にはNXTのほうが好きだ」というひとは多いと思います。たぶん、プロレスでも、ROHやTNAのようなインディーズよりの団体が好きな人は、そう考えるでしょう。
NXTを見ると「NXT!NXT!!」という掛け声をよく聞きます。カルト的というかマニアックな支持が、そこには集中するわけです。
実際、NXTは面白いです。
しかし、NXTや205Liveは、アメリカ本土だとWWEネットワークという放送媒体でしか見ることができません。
WWEネットワークとは、要はWWEのYouTubeみたいなもんで、、1カ月9.99ドル(ナイ、ナイティーナーイン!という宣伝を一時期しつこくしていました)で、番組見放題に成るサービスです。
番組を見るための端末は、パソコン、スマホとか、大体ほとんどです。私はパソコンで観ます。ぶっといサーバー使ってんな~という感じで、無敵の処理速度です。
いわゆるPPV(ペイパービュー)も含め、WWEのイベントのほとんどが、このWWEネットワークで観れます。
しかし、RAWとSmackdownだけは、USAネットワークの利権上、WWEネットワークでは放映1カ月後に限り視聴可能・・・というわけのわからん対策が取られています。
いずれにせよ、ここで問題にすべきなのはWWEネットワークの加入者数でしょう。2017年でだいたい、150万人だと言われています。
つまり、205LiveやNXTの舞台に立つ選手は、潜在的に150万人の観衆の前に立つことに成るのです。
もっとも実際は、視聴率も分からないので何とも言えませんが、100万人くらいではないでしょうか(※)。
(※USAネットワークは、WWE以外のスポーツを観たくて加入しているひとが多数いるのに対し、WWEネットワークはWWE一本。そして205LiveとNXTは、そこではほぼメインの番組なので、見られる確率が非常に高いと考えられます。だから150万人中100万人・・・と見積もってみたのですが。)
・知名度へのかかわり。
(「おれを見ろ!」出典:WWE)
以上をまとめると、こうなります。
① RAWやSmackdownに出演すると、USAネットワークを通じて、200万人から300万人のひとに観られ、「お茶の間レベルの人気者」に成る。
② 205LiveやNXTに出演すると、元からWWEファンのコアな視聴者限定で、100万人くらいのひとに観られる。WWEファン内では圧倒的な知名度を得るが、道を歩いていて気づかれるようなレベルではないかも知れない。
こう考えると、アメリカ本土で、アスカ選手やナカムラ選手は、最早①レベルの「超有名人」だと言えるでしょう。
それに対し、トザワ選手やカイリ選手、そしてヒデオ選手は、まだ②の「WWEファン内ではみんな知っている選手」ということに成ります。それでも、プロレスファンの中では「天下を取った」部類だと言えるでしょう。
ただし、205Liveに限って言えば、たまにRAW内で突然、試合をします。この瞬間、アメリカ全土に注目される可能性があります。
・・・あるのですが、しかし、マニアからメジャーの溝は深く、観衆のリアクションが薄く、観ていて辛い・・・というのが実際です。
まさしく、トザワ選手やヒデオ選手が戦っているのは、そういうシーンだと言えるでしょう。
ただまあ、じゅうぶん凄いんですけどね・・・。
・・・
今回は、ここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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