-
こんにちは、ケン娘(けんこ)です。
白髪の原因と、その対策としてフォーチ(何首鳥)が有効なのか、ということをご説明させてい頂いています。
前回、メラニン(色素)は、お肌では有害なのに、髪では善玉菌のように扱われている、という所までお話させて頂きました。
今回は、すこし話が脱線してしまいますが、「黒」という色の観点から言えば、メラニン色素は人体に有益である、という所からお話を始めさせて頂きます。
連載第3回目です。
・メラニンは色素。色には理由がある。
(「メラニン」画像出典:Wikipedia)
メラニンとは上記画像のような物質でした。有機化合物と言っても良いですが、色素と言ったほうが分かりやすいでしょう。
色素として私達は何かほかに知っているものは何かあるでしょうか。
強いてあげれば、葉緑体のなかにある光合成色素でしょう。
光合成には緑色の光は役に立ちません。だから、葉緑体にある光合成色素は、緑色以外の光を吸収し、緑色だけ跳ね返すことで、葉緑体全体を緑色に照り輝かせているのです。
何だか難しい話をしてしまいましたが、この「なんで葉っぱは緑なの?」みたいな話を理解する必要はありません。
ただ、メラニン色素の黒さも、葉っぱの緑と同じように生きてくために何かしらの貢献をしているのだ、とだけ理解してください。
・メラニンが黒いのは光を吸収するため。
(画像出典:サンクスアイ株式会社)
では、メラニンの黒さが、私達が生きて行くために貢献していることとは何でしょうか。
簡単言えば、ありとあらゆる光を吸収するためです。
なぜ黒色が光を吸収するのかは、小学校の頃かなんかに、虫眼鏡で黒い折り紙に光を集めるとすぐに燃え出す、という実験をしたことがあるひとなら分かるでしょう。あれが黒色の性質なのです。
では、なぜありとあらゆる光を吸収しなければならないのでしょうか。
「ありとあらゆる」は、すこし言い過ぎかも知れません。
光のなかにある高エネルギーの波長、とくに紫外線をシャットアウトしたいからです。
紫外線は波長が短く、高いエネルギーを持つと言われています。
このエネルギーが、人体に予期せぬ変化を起こすことは想像に難くありません。
悪い変化が起こる前に、光、特に紫外線は吸収してしまわなければなりません。
私達の肌や髪が黒いわけ、要はメラニンが黒いわけは、まさにそのためなのです。つまり、特に紫外線を含んだ光を吸収し尽してしまうこと、これがメラニンが黒い理由です。
・肌が黒いのは、髪が黒いのと同様に、基本的には良いこと。
こう考えると、「黒さ」自体は、私達の人体に有益であることが分かります。
黒ければ、紫外線を吸収してくれるからです。
この意味で、肌が黒いのは、髪が黒いのと同じように、基本的には、人体に有益なことなのです。
すこし話が脱線してしまいました。
次回から、髪の黒さに話を戻します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ー