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こんにちは、ケン娘(けんこ)です。
前回、髪や肌に生成するメラニン色素が、人体に対して持つプラスの効用について(すこし脱線気味でしたが)お話しさせて頂きました。
今回は話を、髪の黒さに戻したいと思います。
そもそも私達の髪の黒さは、どのようにして保たれているのでしょうか。
連載第4回目です。
・髪におけるメラニン生成。
(画像出典:美クショナリー)
髪におけるメラニン生成のようすを表しているのが、上の図です。
この図全体は毛根を表していると思ってください。
そして、その左半分では、メラニン生成の失敗が描かれています。
他方、図の右半分では、通常のメラニン生成が描かれています。
こんな風にまとめられるでしょう。
左半分:メラノサイト(メラニン細胞)からのメラニンの供給が少ないため、白髪に成ってしまっている。
右半分:メラノサイト(メラニン細胞)からのメラニンの供給が十分なため、黒髪である。
・メラノサイト(メラニン細胞)とは何か?
(「メラノサイト」画像出典:花王株式会社)
突然、メラノサイト(メラニン細胞)という言葉が出て来て、戸惑ったかたも居られるかも知れません。
それ(メラニン細胞)は、毛根部分を拡大してみれば、もうすこし分かりやすくなります。
毛球というか、より部分的には毛乳頭として知られている部分の上に、メラノサイト(メラニン細胞)がイソギンチャクのようににょきにょきと生えているのが分かるでしょうか。図では茶色に成っています。
このイソギンチャクのようなメラノサイト(メラニン細胞)に紫外線が当たると、前回お話ししたような人体防御の理由により、メラノサイト(メラニン細胞)から、メラニン色素が放出されます。
それを表しているのが下の図です。
(「メラノサイト」画像出典:第一三共ヘルスケア)
さて、ここまで説明の便宜上、図において、髪の毛のメラノサイトとお肌のメラノサイトを区別して来ませんでした。
しかし、両者(髪の毛のメラノサイトとお肌のメラノサイト)が、人体防御のためにメラニン色素を放出するという点において全く同じものであることは、前回の記事をお読みに成れば分かっていただけるはずです。
(前回の記事は脱線に見えますが、あれはあれで、必要なものだったのです・・・。わかりにくくてスミマセン・・・。)
・ここまでのまとめと、残された問い。
ずいぶんフォーチ(何首鳥)から遠く離れてしまいましたが、方向性としては、「フォーチは白髪に効くのか?」ということを探求しています。ご安心ください。
その疑問に答えるためにも、少々掘り下げすぎなここまでのお話をまとめさせてもらいます。
結局、黒さのもとであるメラニンという色素は、お肌でも、髪の毛でも、同じ仕組みで生み出されていることが分かります。メラノサイト(メラニン細胞)から放出されるものがメラニン、それだけのことです。
さて、お肌の場合、メラノサイト(メラニン細胞)からメラニン色素を放出させる方法は簡単に思われます。つまり、紫外線を浴びれば良いのです。そうすれば、望まないことかもしれませんが、メラニンで肌は黒くなります。
しかし、髪の毛の場合、果たしてそう考えて良いでしょうか。
「私は髪の毛を黒くしたい!だから太陽光をたっぷり浴びるの・・・!!」
・・・なんか、変ですよね。
果たして、髪の毛の場合、メラノサイト(メラニン細胞)を活性化させ、メラニン色素を放出させるのは、どのような仕組みによってでしょうか。
そしてその仕組みに、どうフォーチ(何首鳥)は関わって来るのでしょうか。
これが、ここまでのお話で詰めて来たこと、そして残された問いです。
次回、それを扱ってみたいと思います。
今回はここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。m(_ _)m
本編は続きます。
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