(出典:Instagram)
こんばんは、ヤマガタです。
既にご承知かと思いますが、大みそかのRIZINで、若きスター那須川天心が、世界的に有名なボクサーフロイドメイウェザージュニア(Floyd Mayweather Jr.)にエキシビジョンマッチで挑み、敗れました。
1ラウンド2分19秒、ノックアウト負け。
これが那須川天心に対する記録でした(参照:メイウェザーが天心を1RでKO キャリア&体重差で“神童”圧倒し3ダウン奪う)。
・ボクシングの階級で見ると。
プロボクシング階級表
階級
キロ
ポンド ヘビー級 90.719 kg 以上 200 ポンド以上 クルーザー級 90.71 kg 以下 200~175 ライトヘビー級 79.38 kg 以下 175~168 スーパーミドル級 76.20 kg 以下 168~160 ミドル級 72.57 kg 以下 160~154 スーパーウェルター級(ジュニアミドル 級):メイウェザー 69.85 kg 以下 154~147 ウェルター級 66.68 kg 以下 147~140 スーパーライト級(ジュニアウェルター 級):那須川天心 63.50 kg 以下 140~135 ライト級 61.23 kg 以下 135~130 スーパーフェザー級(ジュニアライト 級) 58.97 kg 以下 130~126 フェザー級 57.15 kg 以下 126~122 スーパーバンタム級(ジュニアフェザー 級) 55.34 kg 以下 122~118 バンタム級 53.52 kg 以下 118~115 スーパーフライ級(ジュニアバンタム 級) 52.16 kg 以下 115~112 フライ級 50.80 kg 以下 112~108 ライトフライ級(ジュニアフライ 級) 48.98 kg 以下 108~105 ミニマム級(ストロー級) 47.62 kg 以下 105 ポンド以下 アトム級(女子のみ) 46.26 kg 以下 102以下
PRIDE以来、この手の悲劇は見慣れて来た感のある私達ですが、すぐに反応としてあがったのは、体重差でした。
当日の体重については、元ボクシング世界チャンピオンの木村悠氏が次のように分析しています(参照:メイウェザーVS那須川天心 越えられなかった体重の壁)。
やはり階級の壁は大きかった。前日の計量で天心が62.1キロ、メイウェザーは66.7キロで、契約体重の66.7キロをクリアしたと発表されている。約4.6キロの体重差だが、それ以上にその差を感じた。
この記述によれば、メイウェザーがスーパーウェルター級、那須川天心がスーパーライト級で闘っていたことになります。
あとはボクシンググラブの重さ(オンス)で調節・・・といった具合だったのでしょうが・・・。
天心8オンス、メイウェザー10オンス、というグローブハンディだったようです(参照:【RIZIN】メイウェザーvs那須川「競技という次元ではなかった」(榊原委員長))。
・ライト級vs.ミドル級みたいだった。
ニヤつきながらのメイウェザー。
(出典:RIZIN)
実際、試合が始まって見るとこんなにも違うのかといった感じでした。
メイウェザーが完全に那須川天心を呑み込んでいたのは、誰の目にも明らかだったでしょう。
メイウェザーをミドル級、那須川天心をライト級、と見るのが一番状況を説明しやすいと思います。
ミドル級は、ほとんどボクシングの世界では巨人です。
テレビ番組のファイトクラブで有名になった竹原慎二が、唯一、日本人としてのミドル級王者ですが、身長186 cmですよ!!
(ちなみにメイウェザーは173cm、那須川天心は165cm。)
・勝てるわけないし、そのままだった。
那須川天心の後頭部を
メイウェザーのフックが
かすめる!!
身長差ほぼ10cmで、ライト級の小人が、ミドル級の巨人に挑んだ試合。
地方のご家庭には、童顔の那須川天心がイジメられている、としか映らなかったと思います。
実際の試合は、どうだったのでしょうか。
素人目には分からないのですけれども、ダッキング (Ducking:前かがみになって相手のパンチを交わすボクシング技術)の際、頭蓋骨をかすめる相手のパンチというのは、当人にとっては相当の衝撃だと思われます。
今回、那須川天心の一度目のダウンがそれでした(上掲画像)。
会場は、スリッピングダウンだと思っていたようでしたが、試合はほとんどそこで決まっていました。
・RIZIN運営サイドの失敗と言わざるを得ない。
なんでバケットシートなのかよく分からないが。
今回の試合に限って言えば、完全に那須川天心の使い方を間違えた、としか言えません。
ドル箱スターのメンタルに深刻な打撃を与えてしまった、榊原信行氏の責任問題は免れない・・・と思ったのですが・・・本人は、まさかの開き直りです(引用は上掲画像のイーファイトの記事より)。
競技をやる気は全く無いんです。競技化していけばいくほどつまらないものになると思っているので、それはほかのプロモーションに任せます。
天心もリスクをとったし、プロモーターも批判されるリスクをとりました。
そこで生まれた作品を見て皆さんがどう思ったか。どう皆さんの心に届いたのか。
階級に守られるのは競技。その枠を超えた、次元を超えたチャレンジでした。
こういう結果も含めてリスクを恐れずにチャレンジしたこと、今回起きたことからいろいろなことを学んで次に生かしていけるようにしたいと思いますが、今回のことを受けてRIZINを競技化しようという気には1ミリもなっていません。
・・・ら、RIZIN、ショーだったんですか。
じゃあプロレスと一緒じゃないですか!!
この榊原委員長の発言が一番びっくらこいた出来事でした。
・・・・・
それでは、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
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