(「内藤哲也選手」画像出典:新日本プロレスワールド)
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こんにちは。ヤマガタです。
前2回(その1、その2)に続けて、2017年8月13日(日)G1クライマックス決勝戦、内藤哲也選手vsケニーオメガ選手の話を続けさせていただきます。
・コーナーポストでの攻防。
(画像出典:新日本プロレスワールド)
本試合、中盤から後半にかけて、オメガ選手から内藤選手に勝機が移動して行く場面があるのですけれども、その少し前の攻防の場面です。
コーナーポストでの攻防は、或る意味、現代プロレスの花形とも言えるものですが、他方でワザとらしいのも確かです。
もっとも、プロレスは、そういう所をも昇華させた(ビンスマクマホン※曰く)スポーツエンターテイメントなので、そういったところに矛盾を見出しているようでは、たぶん楽しめないと思います。
(※WWEの代表取締役会長です。現在のWWE一強体制を築き上げた張本人です。)
日本のプロレスは、同じくスポーツエンターテイメントなんですけれども、そこに競技性、格闘技の迫力を盛り込んだ所に、世界で絶賛される理由があると思います。
・コーナーポストへのDDT
話がズレました。内藤選手vsオメガ選手の試合に戻りましょう。
コーナーポストの攻防ですが、すこし見慣れたファンとしては、ああ、いつもの攻防か…と思う所です。
一番、刺激的な変化は、ヘッドバットなどで相手を突き落とす展開なのですが、この試合でオメガ選手の取った行動は違いました。
ゴン!という感じで、内藤選手の頭をそのままコーナーポストに突き刺したのです。いわゆるDDTです。
こういうDDTは、私は初めて見ました。
もしかしたら、オメガ選手の経歴から、どこかで一回、いや二、三回やっているのかも知れません。しかし、これはあかんだろ…というのが観戦者の素朴な感想です。
・でも、最近の新日躍進は、間違いなくオメガ選手による。
(画像出典:新日本プロレス)
では、こんな危険な技(コーナーポストへのDDT)をしたオメガ選手を批判するべきか、と言われたら正直、うなずくひとはほとんど居ないでしょう。
ワタシは全部、計算ずくでやっている。ナイトウなら受け止めると考えたというのがオメガ選手の応えでしょうね。
実際、オメガ選手はそう言ったとしても、言わなかったとしても、彼の行動に文句が言えないので、最近の名勝負の元は、実はオカダカズチカ選手にあるようで、オメガ選手に負う所が大きいからです。
ああいうビジュアル良し、レスリング能力高し、という外人レスラーは、最近なかなか出て来ませんでした。
もちろん、直近でこの活路を切り開いたのは、AJスタイルズ選手です。
もしかしたら日本のプロレスでは、こういった外人レスラーは、つい最近の産物とさえ言えるのではないでしょうか。
外敵感、というかバケモノ感の強かった外人レスラーの中で、こういった真にライバル役を演じられるスタイリッシュな外人レスラーの登場は、現代プロレス、特に現代日本プロレスの特徴かも知れません。(つづく。)
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