クラウドワークスのコピペチェックツールの被害。

(画像出典:lancers, crowdworks)

こんにちは、伊田です。クラウドソーシング企業であるランサーズやクラウドワークスで起きている被害を中心に調査しています。

結構、被害者の声はよく耳にします。問題の根は、彼らランサーズやクラウドワークスの扱っている案件の多くが1万円を下回るような少額なものであり、費用対効果を考えると被害者の多くが法的手段に訴えるまでには至らず泣き寝入りしなければならない、というところにあると言えるでしょう。

今回ヒアリングをした被害者Sさんは、クラウドワークスのコピペチェックツールの被害にあった方です。


・クラウドワークスのコピペチェックツール。


(クラウドワークスのコピペチェックツール)

さて、今回、被害の原因となったのはコピペチェックツールというものです。

ウェブ上にいろいろなものがありますが、ランサーズやクラウドワークスは独自のコピペチェックツールを発注者に提供しています。

ランサーズだと、法人アカウントを作らなければならないのですが、クラウドワークスだと個人で簡単に利用することができます。

クラウドワークスのコピペチェックツールは次のやり方で確認できます。

ぜひ(発注者ではなく)受注者の方達は自己防衛手段として見ておくべきではないでしょうか。

① クラウドワークスのページ上部、青色のメニューバーの右端「メンバー(受注者)メニュー」をクリックすると、「クライアント(発注者)メニュー」へと、くるっとひっくり返る。

② 同じ青色メニューバーの、今度は左端「新しい仕事を依頼」をクリックする。

③ 最後にテキトー何かを入力し(しなくてもよい)画面最下部へ。

④ 「下書き保存して仕事管理へ」のボタンをクリックする。

⑤ そうすると未完成の表と共に右上にコピペチェックツールが出現する!


・タスク作業でコピペチェックツールを使う発注者。


クラウドワークスのコピペチェックツールは以上のやり方で確認できます。

なぜそれを見ておくべきなのでしょうか。

それは、クラウドワークスのコピペチェックツールが非常に性能が低いものだからです。

今回の被害者Sさんの言うところによると、「ふつうに書いたのに訳の分からないサイトのコピペの濡れ衣を着せられた」そうです。

しかし、たとえそんなこと(「ふつうに書いたのに訳の分からないサイトのコピペの濡れ衣を着せられた」ということ)があったとしても、発注者に状況判断力があれば、問題はないでしょう。

けれども、発注者のなかには、コピペチェックツールを妄信しているひとも居ます。それが、クラウドワークスのYという発注者でした。

Y氏は、ライティング、エクセル入力、リライト案件をクラウドワークスでタスク案件として発注していたようです。

タスク案件とは、ようはウェブ上で文章作成などの作業をし、それを発注者の主観で承認/却下を決められる、という案件です。

発注者の主観で、です。

タスク案件の30%はこの手の地雷案件で、作業したにもかかわらず主観で却下されます。

却下された場合、当然、費やした時間は、無駄だったことになります。

この地雷案件の温床であるタスク案件に、性能の悪いコピペチェックツールが合体したらどうなるでしょうか。

まさしくSさんのあった被害がそれでした。


・地雷案件の例。


クラウドワークスのコピペチェックツールを妄信するY氏の発注書には、こんな風に書かれていたそうです。

クラウドワークスのコピペチェックツールで60%コピペと診断された作業結果は否認します。

上にも述べましたが、このクラウドワークスのコピペチェックツールは、すこぶる性能が悪いです。

私も自分で書いた文章を入れてみましたが、余裕で50%到達でした。

上掲文章みたいな条件を課しているY氏の案件だったら、かなりの確率で却下が出るでしょう。

実際、Y氏の地雷案件を踏んでタスク作業をしてしまったSさんは、この「クラウドワークスのコピペチェックツールで60%コピペと診断」される、という被害にあったのです。

ふつうに文章を書いたにもかかわらず、です。

これは、クラウドワークスのコピペチェックツールの性能の悪さに、地雷発注者Y氏の性格が合わさった結果と言えるかも知れません。

Y氏は身元確認をしていない発注者なので、いつでも姿をくらますことができます。

Sさんの作業が気に入らなければ却下して、コンタクトにバリアを張れば良いだけです。


・クラウドワークスの対応は?


今回のヒアリングでSさんが主張したとおりでしたら、当然、クラウドワークスがタスク作業者Sさんと発注者Y氏の間に入って解決をしてくれるはずです。

しかし、クラウドワークスの答えは以下の通りでした。

恐れ入りますが、タスク形式のお仕事については、クライアント様により承認基準はそれぞれ異なるため、事務局としても承認基準等については不明な部分がございます。

また、当サービス上のお仕事はすべて、メンバー様とクライアント様の二者間契約となっており、事務局が契約内容に介入することはできず、すべて当事者間でご相談いただいております。

ご契約について齟齬が生じている場合は、誠に恐縮ではございますが、ご契約の当事者間でお話し合いの上ご解決いただきますようお願いいたします。

もしも、当事者間でのお話し合いが難しい場合、弁護士や警察などの第三者機関へのご相談もご検討いただければと存じます。

ようするに「タスク作業の承認/却下は発注者の主観で行われるので、私共(クラウドワークス)ではどうしようもありません。なにか文句があったら法的手段をとってください」というわけです。

Sさんのしたタスク作業は1,000円でした。この金額で法的手段をとるバカはいないでしょう。

むしろ、それが1万円でなかったことを喜ぶ・・・のは泣き寝入りでしょうね。


・なぜタスク作業はなくらないのか?


結局、問題は、クラウドソーシング企業が、どうしてタスク作業なんてトラブルの温床を継続するのか、というところに行き着くと思います。

或る程度稼げるライターになったら絶対タスク作業には手を出しません。

今回のSさんのように発注者の主観で仕事が水の泡になる可能性が大だからです。

では、なぜクラウドワークスなどは、タスク作業を公開し続けるのでしょうか。

「サイト訪問者に気軽にお仕事してもらうため」

ちがいますね。

直接契約をされるのが怖いからですよ。

機会があったら、この辺にも突っ込んで考えてみたいと思います。

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それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m