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こんにちは、ケン娘(けんこ)です。
白髪の原因と、その対策としてフォーチ(何首鳥)が有効なのか、ということを探求しています。
連載第5回、今回が最終回に成ります。
・髪を黒くしたいから直射日光に当たる?
前回、お話しさせて頂いたことによれば、髪であろうとお肌であろうと、メラニン色素を生み出す経路は同じ。つまり、メラノサイト(メラニン細胞)を紫外線によって刺激すればよい、ということでした。
確かに、お肌を黒くしたかったら、直射日光に当たればよいでしょう。そうすれば、望まないことでしょうけれども、お肌は黒くなります。
では、髪を黒くしたかったら、同じように直射日光に当たれば良いのでしょうか。
「私は髪の毛を黒くしたい!だから太陽光をたっぷり浴びるの・・・!!」
・・・なんか、変ですよね。
ここから分かるのは、何か、髪の毛の場合、メラノサイト(メラニン細胞)を活性化させ、メラニン色素を放出させるのは、お肌と異なる仕組みによってなのではないか、ということです。
・しかし、その仕組みは謎。
(画像出典:ドクターシーラボ)
結局、私達はメラノサイト(メラニン細胞)までたどり着いたは良いものの、髪の毛においてメラニン色素が放出される仕組みは、お肌とはすこし違った、より複雑な仕組みによるものだと考えざるを得ません。
それを敢えて説明しようとすれば、上掲画像のドクターシーラボさんのようなものに成ります。
・・・しかし、すこし・・・いや大分、難しい・・・。
結論づけてしまえば、現代医学をもってしても、髪の毛におけるメラノサイト(メラニン細胞)の活性化、そしてメラニン色素放出の仕組みは、完全には解明されていないのです。
・問題は、チロシンに移行する。
現代医学をもってしても、髪が黒くなる原因は十分に解明されていません。
だから、白髪に成ってしまう原因も、よく分かっていないのです。
このため白髪の原因を調べたところで、睡眠不足だとかストレスだとか、バランスの良い食事だとか、いつもの一般論が出て来るだけです。
そこで、代わりと言っては何なのですけれども、現代医学が目を付けたのが、メラノサイト(メラニン細胞)活性化の原因ではなく、そこで具体的に何が起こっているのか、ということでした。
つまり、メラノサイト(メラニン細胞)をメラニン工場とみなすのです。
その仕組みは分かっていないけれども、メラニンを生産してくれるのは分かってくれる自動販売機みたいな工場として、メラノサイト(メラニン細胞)をイメージして下されば良いでしょう。
仕組みはわかっていません。でも、何か知らないけれども、その工場からは続々とメラニン(色素)が生産されて出て来ます。
そこで現代医学は、仕組みの分かっていないメラノサイト(メラニン細胞)に搬入されて行く「原料」に目を付けました。
メラノサイト工場に、どんどん搬入されて行く原料。それは、他ならない、メラニン(色素)の原料です。
現代医学は、それを突きとめました。メラニン(色素)の原料、それはチロシンというアミノ酸(上掲サプリメント)だったのです。
しかも現代医学は次のことも突きとめました。メラニン工場としてのメラノサイト、そこで起こっているのは、チロシンというアミノ酸が、チロシナーゼという酵素の助けを借りて、メラニン(メラニン色素)に作り変えられている、ということだ、と。
その工程を表しているのが、下の図↓です。
(画像出典:湧永製薬)
難しい図ですよね・・・。
左端のチロシン、そして矢印で介入して来ているチロシナーゼ、そして右端上段の黒色メラニンだけ、押さえて頂ければ結構です。
そしてこの工程全体を行っているのが、メラニン工場としてのメラノサイト(メラニン細胞)なのです。
しかし、肝心のこと、すなわち、どうしてそのメラニン工場が活性化したり、しなかったりするのか、その原因は、特に髪の毛のメラノサイトについて未だ解明されていないのです。
解明されていないために、白髪の原因も分かりません・・・。
恐らく現代医学が言えることは「原料のチロシンいっぱい摂取してね。で、あと運動とか、睡眠とか・・・」ということだけでしょう。
・で、フォーチ(何首鳥)はどうなった…?
ここまでのお話から分かる通り、フォーチ(何首鳥)はまったく出て来ませんでした。
代わりに出て来たのは、チロシンです。
ずいぶんながながと話が続き、お読みの方も「もうええわ」とおっしゃりそうなので、ここで一旦、着地点をご提示させてください。
暫定的(ざんていてき)な結論ですが、フォーチ(何首鳥)は白髪改善、つまり髪の毛におけるメラニン色素の増殖には直接かかわっていないようです。
おそらく、睡眠不足だとかストレスだとか、バランスの良い食事だとか、いつもの一般論のなかに、フォーチの作用も含まれていて、何かしらの仕方でメラノサイト(メラニン細胞)を活性化させている「かも知れない」、という希望が持てるくらいでしょう。
髪の毛におけるメラニン色素の増殖には直接かかわっていると言えるのは、むしろチロシンです。思いっきりメラニン色素の原料ですから、こちらのほうが100倍説得力があります。
では、世間のひとはこぞってチロシンに手を出し始めたかというと・・・そうでもないようです。サプリメントのレヴューを見る限り、チロシンを白髪対策で接種し始めたというひとは、ほんとうにポツリ、ポツリ…と言った感じです。
確かに、原料(チロシン)を手に入れても、工場(メラノサイト)が稼働しなければ、白髪の改善は期待できないわけで、それにかまけて、工場(メラノサイト)に働きかけるフォーチへの淡い期待を残すことはできます。
フォーチ(何首鳥)を白髪対策として飲む人は、最終的にそこ、つまり髪の毛のメラノサイトに働きかけるフォーチというあるのないのかわからない仕組みに、希望を託していると言わざるを得ないでしょう。
何だか歯切れが悪くて申し訳ありませんが、これが本連載での結論に成ります。
まったくもって暫定的で、残念無念・・・。
私自身も、白髪対策どうすれば良いのか…という感じです。
白髪対策は、ほんとうに難しいのですね。
いっしょに頑張って行きましょう!
なんだか励ましているのか、励まされているのか(叱咤されているのか)分からない結末ですけれども、これで本連載は終わりです。
みなさまに何かしら有益な情報になっていることを祈るばかりです。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。m(_ _)m
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