エリフ デミレツァーさんのニューアルバム その1

 

(画像出典:http://s1.zetaboards.com

/anthroscape/topic/5758221/1/)

こんばんは。みゅじ子です。日本ではマイナーなマイナーなドイツの音楽について引き続き紹介させて頂きたいと思います。

 

私の好きなドイツ語で歌う歌手さんに、エリフ デミレツァー(Elif Demirezer※)という女性(上掲画像)女の子―が居ます。ドイツ語の最大の弱点は、発音がゴツゴツしていて格好悪いところなんですけれども、エリフさんはそこを見事に克服している類まれなシンガーさんです。

(※読みはドイツ語に準拠しています。トルコ系の移民の方なので、本当は違う読みかも知れません。)

ドイツ語だと、女性の歌手は、Sängerin(ゼンゲリン)ガソリンと胃薬が合体したみたいな呼び方ですけど、気にせずに行っちゃいましょう!

 


・ニューアルバムが出た。



 

そんなエリフさんが2017年5月にニューアルバムを出しました。タイトルはDoppelleben(ドッペルレーベン)です。直訳すると二重の人生?二重の生活?なんだそりゃ、となるので、すこし歌詞を見てみたいと思います。

 

Geheimnisse anvertrauen 秘密を明かすの。
Einen neuen Boden bauen 新しい土台をつくるの。
Den ganzen Fake aufgeben ウソはさっぱり捨てるの。
Schluss mit diesem Doppelleben この二重の人生を止めるの。

…というわけで、何が言いたいのかさっぱり分かりませんが、~を止めるというドイツ語の定型表現Schluss mit 3格 machenを使って、二重の人生を止めたい、とエリフねーさんは言いたいみたいです。

 

確かに、トルコ語まで使って、

 

Ben Böyleyim 私は私らしく…
Ich bin so wie ich bin 私は私らしく…

 

とエリフねーさん連呼します。

 


・あんまりDoppelleben自体は良い曲ではない…。



 

Doppelleben自体は、アルバムのタイトル曲として1曲目に入っています。上のYouTubeで、もし良かったらお聴きに成ってください。

 

ストレートに言って、これ聞いてエリフさんのファンに成る物好きはいないわな…と思う曲です。私自身は、もっと言ってしまいますが、がっかりしました。ただ、2曲目からが良くて、そこでこのアルバムは救われている気がします。

 


・家族との別れを歌った歌。



 

Doppellebenの歌詞内容自体は、先のYouTubeを見てみればなんとなく分かると思います。あなたたち(ihrで歌ってますが)ワタシのこと、何も分かってないのよ…。ワタシはワタシらしく生きるの…。これが歌詞の大体の言わんとしているところです。

 

曲調も、残念なほどに(失礼)トルコチック、エキゾチックで、それでこの歌詞内容ですから、これは故郷からの決別の歌か?と思ってしまうくらいです。ただ、くどいですが2曲目からは良いです。

 

移民問題もまだ冷めやらぬのに、ドイツのど真ん中でこの歌を炸裂させるとは…。別の意味でおそるべしエリフネねーさん、という感じです。

 

(つづきます)

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