(画像出典:Victor1558)
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こんにちは。品川(仮名)です。FX自体は外国初の金融商品(投資の選択肢)で、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークなどがメッカであることは疑いの余地がありません。
では、FX会社として選ぶのも海外のFX会社、つまりその日本法人、いわゆる外資系FX会社がベストなのでしょうか。
恐らく、そうではありません。提言、警鐘も兼ねて本記事を書かせて頂きたいと思います。
・もちろん、外資系FX会社は優秀。
(画像出典:Forex.com)
もちろん、外資系FX会社が優れていることは否定できません。膨大なノウハウの蓄積と、パイオニアとしての自負は、彼らが常に投資の世界の最先端で活躍することを可能にしています。
特にスワップポイントやスプレッドで、日本の会社に劣っているというようなことはなく、この点においては日本のFX会社のほうがあざとい(やり方が狡猾でえげつない)という印象を、私は持っているくらいです。
また、FXの投資家は、キャンペーンなどの関係からも複数の口座を持っていることが普通ですが、その中に外資系FX会社があることは、まったく咎(とが)められることではありません。
・何がいけないのか?
(画像出典:Victor1558)
では、外資系FX会社のどこに注意しなけれならないのでしょうか。それは、ひと言で言えます。突然、撤退するということです。
例えば、これを読んで下さっている方の一人が、子供を塾に通わせていたとしましょう。しかしその塾は、競争激化の中で廃業を余儀なくされたとします。
その時、(日本の)塾でしたら、お子さんに対する責任を取って他塾を紹介させて頂きます。もちろんそこへの入塾金も当塾が負担します…などと成るでしょう。入試が近づいていたときの突然の廃業だったりしたなら、なおさらです。
しかし外国の企業は、そう考えません。すまない。我々も痛みを受けたから、これ以上責任追及しないでくれ。お子さんの面倒は、あとはご自分で。これが、外資系の考え方なのです。
或る会社が倒産した時、謝罪会見で社長が涙を流して誤っているのを見て、外国人ビジネスマンたちは非常に不思議に思ったそうです。さもありなん、という感じでしょうか。
・CMCマーケッツの事例
(画像出典:CMC MARKETS)
旗色が悪くなったら顧客の事情も考えずに撤退するという外資系FXの悪い慣行の事例として、2012年のCMC マーケッツ日本法人が起こした事件を、最後にお話ししたいと思います。
内容は簡単で、口座作ってくれてポジション一杯持ってくれてありがとう。でもね、日本で商売しても儲からないんだ。だから撤退するね。というものでした。
もちろん、CMCマーケッツで取引(トレード)しているひとは、そこでこう思います。え?じゃあ、私達の現在のポジションはどうなるの?損含みしているんだけど、取り返せる自信あるんだけど…。
それに対するCMCマーケッツの回答は至極簡単でした。知らない。全部強制決済するよ。あとは任せた。
・取引約款等があるため抵抗はできない。
もちろん、CMCマーケッツは犯罪を犯したのではありません。彼らは、トレーダーがCMCマーケッツでFXをすることを申し込んだときにインターネット上で(!)同意した長大な規約に基づき、つまり合法的に撤退したわけです。
しかし日本のビジネス風土から見て、やはり馴染めない、できれば許されない行動だと言いたいのが、本記事での意見です。外資系FX会社にも、顧客たるトレーダーから十分な信頼を得られる行動を取ってもらいたいと切に願うばかりです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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