(「kyo」画像出典:Alchetron)
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こんにちは、みゅじ子です。フランスのポップロックバンドkyo(キョー)をご紹介させて頂いています。連載第4回目です。
彼らのアルバムを順に紹介して行くのも良いかも知れませんが、1枚目は何とも…な出来なので、思い切って彼らの世界観がよく伝わる曲を単発でご紹介して行きたいと思います。
ラストダンス(Dernière danse デルニエ ダンス)は既に連載第1回で触れた通り、すごく良い曲なんですけれども、個人的に一番気になる曲からご紹介させて下さい。
それは「僕はまだ血を流している(Je saigne encore ジュ セニュ アンコール)」という曲です。
・Je saigne encore(僕はまだ血を流している)
「僕はまだ血を流している(Je saigne encore ジュ セニュ アンコール)」は彼らの2枚目にしてブレイクしたアルバム「シュマン(Le chemin 道)」に入っています。
まあ、上のVevoを聴いて下さい。…ちょいグロといったところでしょうか。でもメロディーラインの展開は、やっぱり美しいですね。実はワタシはこの曲が、kyoの中で一番スキです。
どんなことを歌っているのでしょうね。ちょっと見てみましょう。
Il a le droit de poser ses mains sur ton corps アイツは君のカラダに触れることができる
Il a le droit de respirer ton odeur アイツは君の香りを嗅ぐことだってできる
Il a même droit aux regards qui le rendent plus fort アイツは君の眼差しがあれば自分を強くすることだってできる
Mets-moi la chaleur de ta voix dans le coeur (そんなことしてないで)君の吐息を僕の心臓に注いでくれ
いつもの意訳なのですが(スミマセン)、PVを見ても分かる通り、嫉妬(しっと)の歌ですよね。それにしてもボーカルのポエ君がハマり役すぎてびっくりです。まさしく嫉妬の炎でブリーディング(出血)してますよね。
もうすこし歌詞を追ってみましょう。
Et ça fait mal, crois moi, 君とアイツとの関係が僕を苦しめる、僕を信じてくれないか
une lame enfoncée loin dans mon âme ナイフが僕の心臓に深く突き刺さっているんだ
Regarde en toi, 自分を深く見てくれ
même pas l’ombre d’une larme 涙の影なんかじゃない
以上がサビへのブリッジ(橋渡し)です。
で、肝心のサビです。
Et je saigne encore, 僕はまだ血を流している
je souris à la mort 死に微笑みかけている
Tout ce rouge sur mon corps 赤く染まった僕のカラダを見てくれ
Je te blesse dans un dernier effort 最後に君を傷つけたいんだ
・もちろん、こんな歌ばっかりじゃないです!
(画像出典:SNK)
訳していて思ったんですが、パリジェンヌに憧れる女子大生なんかには重すぎるかな…と。で、でもkyo自体は、もっと男の子男の子したバンドで、こんな歌詞ばっかりではないので安心して下さい。
次回は、もっと彼ららしい元気のいいポップロックをご紹介できたら、と思います。
すこししんみりさせてしまいました。ゴメンナサイ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
つづきます。
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