(画像出典:Boxing News)
こんにちは。品川(仮名)です。
FXについて何か書こうとすると、どうしても説教くさくなってしまっていけません。
どんな投資の話でも、あくまでそのひと個人の世界観だということを忘れないでください。なんてこう言ってしまった瞬間、すでに説教くさいのですが…。
本記事も、やはりタイトルからして説教くさいのです・・・が、それなりに意義深いものだと信じています。
もしかしたら(私を含め)一度、投資で失敗した人がスッと理解してくれることかも知れません。
・ポジション病
(画像出典:野村證券)
FXを始めた人は、直ぐに成果を欲しがります。それはそうです。色々な儲け話を聞いてアドレナリンが出まくっているわけですから。
日夜相場にべったりくっついているひとも居るでしょう。しかしそれは、もしかしたら自分の寿命を縮めてしまっているのかも知れません。
というのも、それは悪名高きポジション病に掛かりかけていることを意味するからです。
ポジション病とは、何かしていなければならないとソワソワしてしまう投資家の悪い心理のことです。ニュースをチェックしなければならない、チャートをチェックしなければならない、そしてポジションを立てなければならない、あるいは決済しなければならない…。
しかし、いろいろ起こった後で、何であんなことしたんだ…と自分に腹を立てることは、投資の世界では本当によくあります。誰かオレの行動をどこかでみているんじゃないかと思うくらい、相場が思った方向の逆に進むことがしばしばです。
・リングに立ち続けることが重要。
(画像出典:Number)
だったら、行動なんて何も取らない方が良いわけです。
何も行動を起こさなくても、相場は動いてゆきます。
もちろん、自分も市場参加者ですから、そういった市場の動きは気に成ります。
しかし、取引画面とにらめっこしている時ほど、情報には過敏に成りません。
デイトレーダーでもあるまいし、他にするべき仕事もあるわけですから、投資の世界から離れれば離れるほど、日常生活は安定します。
実は、それがあるべき投資家の姿なのです。
そして気が付けば、何年も投資を続けていた自分が居ます。
その都度その都度(多くの場合)ファンダメンタルズとして知った情報と、それが相場に与えた影響が、自分のその時立てていたポジションの視点から、リアリティーを伴って捉え返されて行きます。
それが投資家の得るべき健全な経験だと言えるのではないでしょうか。
そしてこの経験を得るためには、ただ、何もしないでいるだけで十分です。投資に関して言えば、ただ相場というリングに立っているだけで、膨大な量の経験が蓄積されて行くのです。
この経験こそが宝だと言いたいです。
もちろん、その経験の中にはポジション病による失敗もあります。
しかしそれも含めて投資家として過ごした日々が、現在の自分の判断力を培って行きます。
この判断力こそが、投資において最も掛け替えのないものに違いありません。そしてそれは決して、本やニュースを追って理屈で手に入れるものではないのです。
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