リラがよみがえる???(2021/12/21 FX)

無茶苦茶やな・・・。
リラ円60分足

 

 

こんにちは、品川です。

 

まずはニュースから↓

 

NY外為:トルコリラ下げ止まる、エルドアン大統領がリラや貯蓄保護する措置発表/ニューヨーク為替市場アップデート

2021/12/21 02:57

20日の市場では、エルドアン大統領が利下げを継続する方針を示したため同国の通貨、債券、株式相場が下落した。

同国の主要株式指数が5%安となり、サーキットブレーカーが発動した。

続いて、トルコのエルドアン大統領は、リラや、貯蓄を保護するための並外れた措置を発表した。

貯蓄を激しい通貨変動から守る新なプロブラムが含まれる模様。

トルコリラ売りは後退し、史上最安値から反発。ドル・リラは史上最高値の18.36リラから17.38リラへ反落。リラ円は6円17銭の史上最安値から6円60銭まで反発した。

 

 

この・・・プログラムってなんですか?

 

 

 


・外為オンラインの解説


リラ円日足。
もう日足の時点で、
一時的な打ち上げ花火なのがわかる・・・。

 

 

 

いつもの佐藤さんの解説みてみましょう↓

 

2021年12月21日(火) 「NYダウ大幅に続落」

・・・大きく動いたのはトルコリラです。トルコ政府が、為替変動からリラ建て預金を保護する新たな政策を導入すると発表したことで、ドル・リラは「18」近辺から「14.27」リラまで、12%ほど急反発する場面がありました。

エルドアン大統領は「これからは誰も、為替レートに対する懸念を理由に預金をトルコ・リラから外貨に切り替える必要はなくなる」と主張しています。

この発表後、リラ円も6円15銭近辺から8円台半ばまで大きく値を戻す場面がありました。

トルコ政府が、「ハードカレンシーに対するリラの下げが、銀行が約束する金利を上回る場合、リラ建て預金者が被る損出を政府が保障する」というもののようです。

この政策により、投機的なリラ売りは一旦縮小する可能性はありますが、高インフレが続き、実質金利がマイナス幅を拡大している状況を改善しない限り、根本的に通貨安を止めることはできないはずです。

エルドアン大統領は前日、金融政策を正当化するために宗教を持ち出し、金利引き下げを、「私はイスラム教徒として実行し続ける」と述べ、イスラム教が高利貸を禁じていることを挙げていました。

中銀による「市場介入」でも通貨安が止まらないリラに、異例とも言える政策がどこまで効果を発揮できるのか、注目したいと思います。

 

・・・大体、わかってきました。

 

もうすこしみてみましょう。

 

 

 


・Bloomberg


リラ月足。
これみると、
もう0円に向かっているんじゃないか
とすらおもう。
実際、リラが国家的な(つまり国債の)デフォルトに
陥るんじゃないか、という議論は既に始まっている
(→「通貨安と株安は『経済危機』を招きかねない危険なシグナル」
トルコリラの焦点)

 

 

Bloombergです↓

 

トルコ大統領が異例の措置、預金者に為替変動の損失補償-リラ急反発

2021年12月20日 8:34 JST 更新日時 2021年12月21日 4:13 JST

トルコ政府が異例の措置で通貨リラの押し上げに動いた。為替変動からリラ建ての預金を保護する新たな政策を導入すると発表した。

エルドアン大統領はアンカラで開いた閣議後に、ハードカレンシーに対するリラの下げが銀行の約束する金利を上回る場合、リラ建て預金者が被る損失を政府が補償すると表明した。

20日の金融市場でリラの下げは一時11%を超え、1ドル=18リラの水準を割り込んだ。だが、エルドアン氏の発表後に切り返し、一時12%高の14.27リラ近辺まで急反発した。

エルドアン氏は「これからは誰も、為替レートに対する懸念を理由に預金をトルコ・リラから外貨に切り替える必要はなくなる」と主張した。

 

言っていることは外為オンラインの佐藤氏とおなじ(むしろ佐藤氏がパクったのでしょうが・・・)。

 

 

 


・Reuters


 

次、Reuters↓

 

トルコリラ25%急騰、大統領が通貨安から預金保護表明

2021年12月21日7:24 午前4時間前更新

[アンカラ 20日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領が20日、低金利政策の継続を確約する一方、通貨安による国民の負担軽減につながるとする一連の措置を発表したことで、通貨リラが急上昇した。

リラは一時、1ドル=18.4リラと10%を超えて下落していたが、エルドアン大統領の発表を受け25%高の13.15リラで取引を終えた。年初来では、なお45%下落している。

トルコ銀行協会によると、発表後に市場で10億ドルが売られたという。

スコシアバンクのFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「市場ではリラの売り持ちが非常に大きくなっていたと思われる。エルドアン氏が国内投資家の貯蓄をリラの変動から守る措置を発表したことで、一定の買い戻しが入った」と指摘した。

エルドアン大統領は閣議後、預金保証などの措置によって、国民はリラ安を念頭にリラを外貨に交換する必要がなくなると表明。「預金の価値を評価する際に為替レートの上昇による懸念を軽減したい国民のために新しい金融の選択肢を提示する」と述べた。

また「金利引き下げにより、数カ月以内にインフレ率の低下が見られるだろう」とし、「この国はもはや高金利で財を増やす者の天国ではなくなる。輸入天国ではなくなる」と主張。

資金を持つ国民に対し投資に貢献するよう求めるとともに、輸出業者や年金生活者への支援措置も約束した。

FX決済会社・テンパスの取引担当バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「きょうの(リラの)動きは、為替変動からの保護に関するトルコ政府の発表がもっぱら材料になった」と指摘。「最も重要な要素は、銀行が約束した金利よりリラの下落が大きくなった場合に政府がリラ建て預金の損失を補填する方針を示したことだ。具体的にどうやって計画を実行するかは明らかにしなかった」と述べた。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤは「利下げが続くようなら今後も高いボラティリティーが予想され、多くの投資家はきょうのリラ急上昇にもかかわらず、引き続き新たな安値更新を視野に入れるだろう」と述べた。

エコノミストは、エルドアン大統領の低金利政策は無謀とし、来年のインフレ率が30%を超えるとみている。

スイスクオート銀行のシニアアナリスト、イペク・オズカルデスカヤ氏は一連の措置について、通常の市場慣行から大きくかけ離れているとし、「トルコはもはやルール通りに行動しておらず、複雑なプロセスに入るだろう」と述べた。

IHSマークイットによると、トルコの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は39ベーシスポイント(bp)上昇し、622bpとなった。

 

 

・・・まあ、ふたたび下落基調に戻るだろう、ということです。

 

昨日(上掲チャートにみるとおり)、リラが6円台に入ってたじゃないですか。

 

5円台になったら記事にしようとおもってたんですが、すこし”迂回”するようです。

 

いずれにせよ、絵に描いた餅、という印象は拭い去れません。

 

大体、リラの価値を保障する財源は、どこから出て来るんですかね。

 

佐藤氏が言及した、アラーが・・・というのが、エルドアン大統領の考えの根っこにあるとおもうとゾッとします。

 

・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

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