薬やプロテインは腎臓に負担をかける?その2

(出典:allvectors)

こんばんは、ケン娘(けんこ)です。「お薬の持続的使用やプロテインの使用が腎臓(じんぞう)に負担をかける」という物騒なウワサを耳にするように成りました。このウワサが本当なら、ミノキシジルのような薬を薄毛(AGA)の男性が持続的に使用した場合、彼を将来待っているのは人工透析治療だということに成ってしまいます。また筋トレ後にプロテインを愛飲している男性なんかも、将来、人工透析患者に成ってしまう可能性が高いことに成ります。

本当でしょうか。

本連載で一緒に考えてみましょう。

連載第2回目です。


・人工透析とは?


(「人工透析」出典:wikipedia※)

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たびたび話に出て来た人工透析について、まず、ご説明したいと思います。

腎臓は、血液中に含まれる不要物を濾過する装置、言い換えるなら「排水処理場」です。

何かしらの原因で、腎臓がその「排水処理場」の機能を失ってしまう疾患を「腎不全(じんふぜん)」と言います。

腎不全に成ってしまった場合、腎臓の代わりに、体内の(血液中の)汚水、つまり老廃物を含んだ血液を濾過(ろか)してくれる装置が必要に成ります。

その装置を上掲画像の男性のように外部の機械(ダイアライザー)に任せるのが「人工透析(じんこうとうせき)」です。

透析(とうせき)とは、半透膜のような小さい分子しか通さない膜を使って、特定の物質(分子状)を取り出すことを言います。人工透析の場合は、血液を対象とし、そこから有害な老廃物である尿素などを取り出される(除去される)と考えれば良いでしょう。


・医師の意見。


さて、ここで本題ですが、ミノキシジルのような薬や、プロテインのような人口タンパク質を飲み続けていると、今し方述べた腎不全に成ってしまい、その行く末は人工透析だ、というウワサが出回っています。

その出所はどこでしょうか。

ひとつの出所としてあげられるのは、医師によるストレートな指摘です。例えば、次のような文章で述べられた意見は、反論ができそうにすら思えません。

・・・肉など自然の食べ物には含まれていない「つくられたタンパク質」(代表例がプロテインー本記事筆者注)は、大事な腎臓を悪くする可能性があります。どういうことか簡単に説明しましょう。

タンパク質は、私たちの血肉をつくる非常に重要な栄養素です。ただ、糖質や脂質と違って、分解の過程で尿素窒素などの毒素を産出します。これら毒素は腎臓の濾過機能によって尿として体外に排出され、私たちは健康を保っています。

もし、腎臓の濾過機能がすっかり駄目になれば体中に毒素が回る尿毒症となって死に至ります。それを避けるために、機械に血液を通して毒素を濾過しているのが人工透析です。

・・・

・・・腎臓は非常に重要な臓器なのですが、人工的に大量のタンパク質を摂取することは、その働き(=毒素の濾過機能ー本記事筆者注)を腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生みかねません。

・・・

私の患者さんにも、パウダータイプのプロテインを摂取して、腎機能を示す「尿アルブミン」の数値がいきなり悪くなった人がいます。

尿アルブミン値は、とても重要な指標ですが、測定する医療機関は多くありません。医師がその重要性を理解していないのです。

たいていの医師は「腎臓の状態を知りたかったら血清クレアチニン値を見ればいい」と思っています。しかし、血清クレアチニン値に異常が見られるときには、腎臓は相当ひどい状態になっています。その前に、尿アルブミン値の変化をつかみ、適切な手を打つことが必須なのです。

ダイアモンドオンライン 2017年11月7日

この意見の主は『医者が教える食事術 最強の教科書』という本を書いた牧田善二氏です。出所としては十分に信頼に値します。(牧田氏は、国立大学医学部卒業後、勤務医、米国留学を経験し、およそ6年の大学講師・教授経験を経て、現在はエージーイークリニック長を務める糖尿病専門医です。)

最後の部分が分かりにくいかも知れませんので、もう一度まとめましょう。要するに、

「プロテイン摂取が原因と見られる腎臓障害は、すでに尿アルブミン値の異常として確認できている」

ということなのです。

・・・となると、プロテインはやはり腎臓に有害なのでしょうか。

なんだか、出所からして否定のしようが無い意見ですが、続けて考えて行きましょう。

それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m