こんばんは、バールドです。いよいよデュタステリドを成分として含有するおクスリを紹介させて頂いています。
前回は、デュタステリド含有薬の代表とも言えるザガーロとアボルブについてお話しさせて頂きました。
・ジェネリック医薬品とは?
アボルブ(カプセル)は、前回お話しした通り、デュタステリド含有薬としては初めて製品化されたものです。
しかしアボルブ(カプセル)は処方薬であったため医師の処方が必要でした。
その垣根(医師の処方)を取っ払い、個人でも購入できるようにしたのがアボダート(上掲画像)です。
しかし、前回のお話しでは、このアボルブとアボダートの関係について立ち入って論じていませんでした。
このアボルブとアボダートの関係は、いわゆるジェネリック(医薬品)ということに成ります。アボダートが、アボルブのジェネリック医薬品なのです。
ジェネリック医薬品とは、手っ取り早く言ってしまえば、特許が切れたため他社がマネして作った商品(医薬品)のことです。
「ジェネリック(generic)」の意味も、「特許切れを利用して作られた後発の」とでも理解しておけば良いでしょう。
ヒットする商品というものがあります。例えば、この手の話でよく出て来るのは「カップラーメン」という商品の種類です。カップラーメンは、その製造法において特許が取られていました。しかし(現在の尺度ですみませんが)20年後、その特許は切れます。それと同時に、ほかの会社はカップラーメンを、その製造法と共に、マネして製造・販売してできるようになるのです。
もちろんマネするのは、売れるからです。確かにここで「マネ」などと言ってしまうのは不適切かも知れません。しかし生き残りをかけた市場社会では、あって然るべき出来事なのです。また、消費者の観点からしても、この「マネ」は、都合の良いことです。同種商品間で競合が起こり、商品自体のクオリティーアップにつながるからです。
さて、クスリの世界では、この類のマネが非常に多く、有効成分デュタステリドも、イギリスの製薬会社グラクソスミククライン社(GlaxoSmithKline、略称GSK)が最初、商品名ザガーロとアボルプとして特許を取っていました。これは前回お話しした通りです。
しかしその特許期間も切れ、他社でもグラクソスミククライン社の製造方法をマネして販売できるようになったのです。
こうして雨後のタケノコのように出て来たマネ商品を、おクスリの世界ではジェネリック医薬品と呼ぶのが通例です。
ただしアボダートに限って言えば、グラクソスミククライン社の自己マネ、自己パクリということに成ります。
自己盗用・・・とは、ちょっと違いますね(←余計なことは言わんでよい)。
3.デュタボルブ(DUTAVOLVE)。
アボダートに限って言えば、それはグラクソスミククライン社の自己マネ、自己パクリです。
なんでそんなことをしたのかと言うと、既に競争は始まっていたからです。
純粋な他社によるパクリ第1号として、ここでは、デュタボルブをご紹介したいと思います。上掲見出しで横に書いてある数字「3」は、デュタステリド含有薬としてここまで紹介して来たおクスリの数を表しています。デュタボルブは3つ目に当たります。(ほかの2つは、ザガーロカプセルとアボダート・・・→前回参照。)
デュタステリド含有のジェネリック医薬品を見るには、幾つかポイントがあるので、前回同様、それに則りながら各製品の特長を見て行きたいと思います。(値段は、2017年9月のデータを使用しています。)
① 値段(2017年9月)
:1箱30錠で2,011円です。
:さらにまとめ買いすると値段が下がって行き、2箱で3,353円(1箱当たり約1,700円)。
:3箱で4,742円(1箱当たり約1,600円)まで下がります。
デュタステリドを使うペースは1日1錠ですので、ここは3カ月分3箱、一気に購入することをおススメします。もっとも、もう少し安い値段の商品も次回以降(連載第5回)、ご紹介して行きますので、ここではまとめ買いする際の値段の下がり方だけ、ご覧になっても結構です。
② 製造会社:ロイド・ラボラトリーズ(LLOYD LABORATORIES, INC. )です。ホームページは、こちら。フィリピンの会社です。…す、すこし不安ですよね。でも、いろいろな個人輸入代行業者で本製品(デュタボルブ)が大プッシュされているところを見ると、信頼して良いと言えそうです。
③ デュタステリド含有量:0.5mgです。なんのこっちゃ、という感じでしょうが、これが普通の含有量ですので、これでオーケーです。
では、引き続き次回、デュタステリド含有薬をご紹介させて頂きます。
今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
本編は続きます。
―
コメント