南アフリカランド2019年7月18日の利下げ。

(出典:外為どっとコム)

こんにちは、品川です。

トルコリラアメリカ(米ドル)・・・ときて本丸の南アフリカランドです。

(2019年)7月18日、政策金利を、6.75%から6.5%に0.25ポイント落しました。

なにはともあれ、ハニャホ総裁のステートメント読んでみましょう。

元の記事は、ここSARBこのページ、MPC Statement_18 July 2019.pdfです。


・出だし。


以前ハニャホ総裁のステートメントを読んだ(触れた)のは・・・5月(2019年)・・・3月(2019年)・・・そして一番真面目に読んだのが2018年3月です。

この2018年3月の解説と一緒に読んでもらえると雰囲気がつかめるとおもいます。

では早速、いきましょう。

South African Reserve Bank
PRESS STATEMENT
EMBARGO DELIVERY
18 July 2019
STATEMENT OF THE MONETARY POLICY COMMITTEE
Issued by Lesetja Kganyago, Governor of the South African Reserve Bank

今年(2019年)5月のミーティングから、経済状況は悪化している。

やはり米中防衛機摩擦と、地政学的リスクの悪化が懸念材料だ。

Since the May meeting of the Monetary Policy Committee (MPC), near-term indicators point to weaker-than-anticipated global economic activity.

Global financial conditions have eased, as central banks in advanced economies signaled a move towards monetary accommodation.

However, downside risks remain and are dominated by
escalating trade and geo-political tensions.

この地政学リスク、なにを言っているのか定かではありません。

南アフリカ視点なので、アフリカ諸国だとはおもうのですが。


・つづき。


つづけましょう。

第一四半期のGDPは最悪だった。

しかしインフレターゲットは順調に達成している。

In the domestic economy, GDP contracted in the first quarter due to a combination of supply-side and demand-side factors.

Monthly inflation outcomes have stayed around the mid-point of the inflation target range, as food and services price inflation remain
subdued.

The medium-term inflation outlook is unchanged.

第一四半期GDPの件は、この記事

インフレターゲットですが、現在CPI 4.5%まで上昇してます。ただ、インフレターゲットは3%から6%ですので、このこと自体はさほど問題ではないでしょう。

南アフリカのインフレターゲットの見方は、この記事をご参照ください。


・インフレリスクで利下げ?


中間は、いつものデータ収集とGDPとインフレ率の話なので、一気に結論に飛びます。

国内では、やはり国営企業を巡る財政難が、どうしても国家視点の貸し渋りを起こし、ひいては政策金利の上昇を促してしまう。

ESKOMをはじめとするライフライン関係のリスクはインフレ率上昇のリスクとなるだろう。

だから、今回利下げに踏み切った。

Domestically, the financing needs of State-Owned Enterprises (SOE) could place further upward pressure on the currency and long-term market interest rates for all borrowers. Food, electricity and
water prices also remain important risks to the inflation outlook.
Against this backdrop, the MPC unanimously decided to reduce the repurchase rate by 25 basis points to 6.5% per annum with effect from 19 July 2019.

国営企業はESKOMの件ですね。この記事をご参照ください。

ただ正直、この文章の最後の部分、わかりませんでした。

食料、電気、水道の生活必需品の供給不備が、インフレ上昇を起こす(いまのベネズエラみたいに※)・・・のなら、利上げですよね(この記事参照)。

(※天下のインフレ率100万パーセントです。NHKなど参照。)

ただ、直観的にかんがえればなんとなくもわかるもので、食料、電気、水道の生活必需品の供給不備が、家計を逼迫(ひっぱく)するので・・・

・・・企業雇用を促進するためにも、ここは利下げを・・・というSARBのかんがえだと取れば腑に落ちます。

おそらく中央銀行がかんがえるインフレには2種類あって、

① ベネズエラタイプの供給不備によるインフレ
= コストプッシュ・インフレーション(たぶん)

② バブルに向かう先進国系のインフレ
= ディマンドプル・インフレーション

今回は、①のインフレを抑制するための「利下げ」だったと言えるのではないでしょうか。

つまり経済支援です。

参考になったのは、以下のブルームバーグの記事でした。

参考:南ア中銀、0.25ポイント利下げ-景気支援にシフトし構造改革促す

それにしても南アフリカランドの利下げは、だれも注目してませんでしたね。

・・・・・

それでは、今回はここまでです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m