YouTubeの抱える諸問題⑥終:著作権管理団体にもムラがある。

(「前回、ここで侵害されているのは
著作”隣接”権であることを説明した。」
出典:YouTube)

こんばんは、伊田です。

YouTubeの運営に対する疑問と疑念を、音楽著作(隣接)権に注目して書いています。


・著作(隣接)権管理にも民営化の波が。


前々回、通報先としてご紹介したNexToneには、こんな興味深い文章がありました。

NexToneとは?

音楽の著作権管理は、2000年に「著作権等管理事業法(管理事業法)」が成立するまでの60数年の間、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が、法律(著作権ニ関スル仲介業務ニ関スル法律)で唯一認可された管理事業者でしたが、管理事業法施行によって株式会社なども管理事業を開始することが出来るようになりました。

管理事業法成立を受けて、2000年に民間の新しい管理事業者として「株式会社イーライセンス」「株式会社ジャパン・ライツ・クリアランス」が設立され、管理事業を展開してまいりました。

2016年2月、この2社が合併・事業統合を行って誕生したのが「株式会社NexTone」です。NexToneでは著作権の管理事業を中心にしながら、各種印税管理システム提供やデジタルコンテンツディストリビューション事業・キャスティング事業などを展開し、音楽出版社、アーティスト、マネージメントの方々など、音楽産業に携わる多くのみなさまを幅広くサポートしています。

つまり、JASRAC(日本音楽著作権協会)一党体制であった著作権管理業における法律環境が変わったために民間参入が可能になった。

その結果できたのが、NexToneである。


・民間ならではの恣意性というべきか。


返事はあるかもしれない、
ないかもしれない。
侵害行為に対処してくれるかもしれない、
してくれないかもしれない。

ここで押さえておくべきなのは、いまや、著作権ならびに著作隣接権の管理には、コンビニを選ぶときのようなサービス提供の多様性が生まれている、ということです。

これは裏を返せば、民間ならではの恣意性(私達がYouTubeの管理態勢にずっと認めてきたもの)も伴う危険があるということです。

代表は、通報先としてご紹介したRIAJ(日本レコード協会)でしょう。

私は本記事作成のために、この団体に質問を送りましたが、まったく返答はありませんでした。

相手を懐疑する心境と人手不足はわかるのですが、管理団体を名乗るなら公共性をもった一律の対応をお願いしたいところです。

ちなみに、同じく以前の記事で通報先としてご紹介したNexToneさんと、JASRAC(日本音楽著作権協会)さんは、すぐに、しっかりとしたお答えをくれました。

YouTubeのみならず、この管理団体業界も競合が進んでほしいですね。

私には、RIAJ(日本レコード協会)は、著作隣接権にかんしてはほぼ独占なので(NexToneとJASRACは著作権どまり)、すこし地位にあぐらをかいているという印象があります。

いずれにせよ、YouTubeの規制と、著作(隣接)権の問題、まだまだ難しい問題が山積しています。

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それでは。

これで一旦、本連載はシメようとおもいます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m