WK12レビュー2:実はジェリコ氏の思惑通り。

(「内藤さ~ん!」出典:NJPW)

 

こんばんは、ヤマガタです。2018年1月4日、新日本プロレス年間最大興行であるレッスルキングダム12、通称「WK12」が開催されました。前回に引き続き、新日本プロレスが近年に無い大成功をおさめたと言われる、本大会をレビューしてみたいと思います。

 

 


・やはりメディアの注目は、ジェリコ vs オメガ戦だった。


(「痛いんだけどそれが良い

オメガ氏のコスチューム」

出典:NJPW)

 

 

個人的には、試合内容は、オカダ vs 内藤戦のほうが良かったんですけれども(前回参照)、何はともあれ話題性で、ジェリコ vs オメガ、ジェリコ vs オメガ、ジェリコ vs オメガ・・・というのが実際のところでしょう。今現在(2018年1月7日)でもそうです。

 

試合については、新日本プロレスワールドに加入していないかたでも、新日本プロレスさんのTwitterを辿れば、動画つきで内容が辿れます(ただ、更新頻度が半端でない)。

 

結果だけ先にお伝えすると、ご存知のとおり、34分36秒、椅子の上への(←ここ重要)片翼の天使で、オメガ選手が勝利しました。

 

よ~く見ると、練りに練った試合構成だったのが分かります。

 

最後、オメガ選手がイスを投げて片翼の天使という流れは、しっかり打ち合わせしたんでしょうね。ただ正直、観ているときには気づきませんでした。

 

 


・”煩雑(はんざつ)な試合”という印象。


個人的には、本試合(ジェリコ vs オメガ)、試合開始から25分くらいまでつまんなくて、何か場外でうにゃうにゃやっているのがパッとしない感じがしました(下記画像)。

 

 

(「片付いていない部屋

乱闘している感じ」

出典:NJPW)

 

 

あんまり新日本プロレスの場外戦って、テレビ視線だと盛り上がらないんですよね。

 

その点、WWEは、ゆったりとした放送席壊れやすい机で、万全の態勢で臨んでいます(下記画像)。

 

 

(「ゆったりとした放送席、

壊れやすい机」

出典:WWE)

 

ここは、やはり一日の長と言うべきか。

 

 

 


・でも、すべてはジェリコ氏の思惑通りだった!!


(「うたうジェリコ」

クリックで移動します)

 

 

しかし、そんなダルい場外乱闘も、ノーDQ(ドキュンではなくDisQualification=無効裁定)マッチも、ぜんぶジェリコ選手の思惑通りだったんです。

 

メインの、オカダ vs 内藤戦は、何の脚色が無くても盛り上がるアスリート感たっぷりの試合でした。

 

しかしジェリコ氏には、実は、そもそもそれができなかったのです。

 

それは、年齢(おんとし47)のせい、また、いいもん食いすぎのせいでもあります。

 

なので、反則うにゃうにゃ、場外乱闘うにゃうにゃ・・・で、彼は自分の体力の衰えをうまーく隠していたんですね。

 

だってほら、そうしなきゃ、相手はあのオメガ選手ですよ。あんな無尽蔵体力男に、初老のおっさんが付いていけるわけないじゃないですか。

 

来日時からヒールっぽい振る舞いをしていたのも、ジェリコ選手が自分のブヨブヨ体形を少しでも自然に見せるためだったと言われています。

 

試合後、日刊スポーツさんによれば、次のように語ったそうです。

 

どんな気持ちか?考えてみれば分かるだろう?

日本でこれまで最高の試合ができたかもしれないが、自分は負けた。最低最悪の気分だ。ここはケニーのホームだった。観客は全くフェアではなく、自分にブーイングをし、自分が負けて喜んでいた。これが日本か、という感想だ。

今日負けたことで、ファンのリアクションを見たことで、日本に戻ってくることは2度とないだろう。

WWEジェリコ大荒れ「日本に戻ること2度とない」

 

でも、ここまで全部、彼の計算通り。ヒールもみな、思惑通りだったんですね。

 

・・・っていうか、ジェリコ選手「今回初めての日本」みたいに言ってますが、WWEの日本公演では毎年必ず来ています。

 

 

 


・まとめます。


(「翌日も働くY2J」

出典:NJPW)

 

 

以上の分析は、べつに私が妄想したものではなく(そんな洞察力ないです)、各メディアで語られていたものです。

 

まとめてみましょう。

 

① ちゃかり入場曲で、自分のバンド(Fozzy)のさりげなく良い曲をアピール。

 

② 場外乱闘うにゃうにゃは、体力の衰えを隠し、オメガ選手と対等に戦っているように観客に見せるため。

 

③ ヒールキャラは、自分のぽっこりお腹を自然に見せるため。

 

というわけで、みんなジェリコ選手の計算通りだったんですね。

 

そして周知のとおり、1.4の翌日、後楽園のNewYearDashで、最後のアピール(上掲画像)。

 

これで新日へのぶっといパイプを確立。

 

完璧。

 

これがスターか、おそるべし。

 

・・・というのが、ジェリコ選手への評価でした。

 

試合がどうのこうのというより、かしこいわ~スターだわ~という感じですね。

 

・・・・・

 

 

では、今回はここまでです。

 

次回は、棚橋選手でも語ってみたいです。まだ、本サイトでは一度も扱っていませんしね。

 

それでは。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

 

本編は、つづきます。

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