なぜ南アフリカランドを選ぶべきなのか。その3

こんばんは、品川です。高金利通貨3強、南アフリカランドトルコリラメキシコペソの中からなぜ、南アフリカランドを選ぶべきなのか、ということをお話させて頂いています。

 

高金利通貨3強の中で、なぜ南アフリカランドを選ぶべきなのでしょうか。

 

前回、南アフリカランドを抜いた2強の内、トルコリラを選ぶべきでない、ということを私なりに歴史的観点を交えながら、論証させて頂きました。

 

今回はメキシコペソについて、お話しさせて頂きたいと思います。連載第3回目です。

 


・実は驚くほど似ている。


(画像出典:外為どっとコム)

 

まず、上の図を見て下さい。各国の政策金利の推移です。どれがどの国かは、目下の話では無視して下さい。

 

この中で2つだけ、およそ並行した動きをしている通貨があります。

 

それが、南アフリカランドメキシコペソです。取り出してみましょう。

 

(画像出典:外為どっとコム)

 

色が対応していないの申し訳ないのですが、上のが南アフリカランド、下のがメキシコペソです。

 

2008年のリーマンショックからガクンと落ちて、2017年に向けて政策金利を徐々に上げて来ました。

 

 


・値動きも見てみたい。


こうなると値動きも見たくなりますね。

 

クロス円(外国通貨/日本円)のチャートで悪いですが、以下に掲載させて頂きます。

 

(画像出典:外為どっとコム)

 

左が南アフリカランド(ZAR/JPY)右がメキシコペソ(MXN/JPY)です。

 

チャートは月足左端が2002年6月右端が2017年9月です。

 

・・・似てる?似てるんですけれども、ピンと来ないですよね。

 

まず「他の通貨も、こんな動き=リーマン後ズドン、その後じりじりと回復する動きをしているに違いない!」と思うでしょう。

 

また、メキシコペソのほうが若干アップダウンが激しいのも分かりますね。

 

2つの通貨、すなわち南アフリカランドメキシコペソは似ているのでしょうか。

 

似ている、というのが私の考えです。

 

とりあえず、項を改めて、他の通貨の動きも見てみましょう。

 


・主要通貨の動き


チャートは、上と同じく月足で、2008年のリーマンショック前後を中心にしたものを用意します。

 


米ドルとトルコリラ


(画像出典:外為どっとコム)

 

なんでこの2つが一緒やねん、とツッコまれそうですが、とりあえず、世界経済の象徴的な動きとして米ドルを左、先に引用した南アフリカランドやメキシコペソの画像と見比べてもらうためにトルコリラを右に載せます。

 

トルコリラは2008年からチャートが始まっています。これは前回お話しした通り、それがつい最近の通貨だという事情によっています。

 

しかし、政策金利の推移は(これも前回お話しした通り)、南アフリカランドやメキシコペソとは異なりますが、値動きに限って言えば、トルコリラは、南アフリカランドやメキシコペソと似ていることが分かります。

 

それら新興国通貨のどちらかと言えば右下がりの動きと対照的なのが、米ドルでしょう。

 

米ドルはきれいなV字回復を示しています。これが現在の世界の経済状況なのです。

 

 


ユーロとポンド


(画像出典:外為どっとコム)

 

ついでにヨーロッパ勢も見てみましょう。ポンド(GBP/JPY)が左ユーロ(EUR/JPY)が右です。

 

動きとしては、米ドルみたいになりたかったんですけど、BREXITに代表される度重なるファンダメンタルズの崩壊から、V字回復には至りませんでした。

 


豪ドルとNZドル


(画像出典:外為どっとコム)

 

ここまで来たら豪ドルとNZドルも。左が豪ドル(AUD/JPY)右がNZドル(NZD/JPY)です。

 

米ドルに続くV字回復です。

 

これを見るとオセアニアの時代なんだな・・・と思わずにはいられません。

 


・結局、似ている。


以上のチャートを、ザーッとだけでももう一度ご覧に成っていただければ分かる通り、やはり、南アフリカランドメキシコペソは、値動きにおいて似ていると言えます。

 

政策金利においても南アフリカランドメキシコペソは似ているのでした。

 

その似ている点は、結構ひとことで言えてしまいそうです。

 

リーマン後の回復がパッとしない。どちらかと言うといまだ右下がり。

 

これが高金利通貨3強の特徴でもあります。

 

では、その中でどうしてわざわざ、南アフリカランドを選ばなければならないのでしょうか。

 

次回、続けてお話しさせて頂きたいと思います。

 

つづきます。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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