キャピキシルって、どうなったの? その2(終)

画像出典:恵那山ねっと

 

 

こんにちは、バールドです。めっきり聞かなくなったキャピキシルの足跡を辿っています。連載第2回目です。

 

さっきチョロっとネット上で見てみたのですけれども、ボッコボコに叩かれていました・・・。

 

本記事後半で扱いたいと思います(合掌)。

 

 

夢の成分だった

 

キャピキシルが脚光を浴びたのには、それなりの長所があったからでした。

 

いま見るとおいおい・・・と言いたくなるような「長所」ばかりなのですが、発表された当時(2014年ごろ)は誰も検証のしようがありませんでした。

 

薄毛に悩む諸氏のほとんどが薬学部なんか卒業していませんから、いわれるがまま、わけのわからない何とかリダクターゼみたいな説明を受け入れるしかなかったのです。

 

生える、生えないも証拠(エビデンス)が揃ってなかったので、要は、開発会社が非常に有利に進めるゲームが始まってしまった感じでした。

 

長所1.ミノキシジルの3倍!

 

 

画像出典:ルーカスマイヤー社

 

 

当時(2014年ごろ)一番注目を集めたのが、この触れ込みだったのではないでしょうか。ミノキシジルの効果3倍!

 

上掲グラフでAcetyl tetrapeptide-3と記されているのが、連載第1回でご説明させてもらった人工タンパク質もどき・・・

 

・・・もとい、アセチルテトラペプチド3なのですが、要はキャピキシルの主成分です。

 

ぐーん↑とミノキシジル(Minoxidil)の発毛効果の3倍、グラフで示されていますね。

 

でもこのグラフ、いまルーカスマイヤー社のホームページに見当たりません。

 

ここをご覧になってください。(ではなぜ上掲画像を掲載できたかというと、いろいろな所で引用されているからです。)

 

日本におけるキャピキシルの最大の支持者は、Deeper3Dを開発・販売しているアルファウェイ社だったのですが(モンゴ流シャンプーをイチオシする会社―ここをご参照ください)・・・

 

・・・嘗ての同社ホームページにあった激しいミノキシジルバッシングも、今は鳴りを潜めいます。

 

長所2.女性にもOK!

 

 


ボントレス

 

恐らくキャピキシルの登場で狂喜乱舞したのは、むしろ女性のほうではなかったのでしょうか。

 

なぜならミノキシジル含有薬は女性禁忌(女性使用禁止)だったからです。特に妊娠時の障害から、そのように説明されていたようです(この記事も参照)。

 

しかしキャピキシルは化粧品会社が天然成分から作り出したカラダに優しい薬品なので、まったく女性禁忌などという縛りは無かったのです。

 

ミノキシジルが世間を静か騒がせていた頃、薄毛に悩む女性の多くが、女性禁忌をものともせず、ポラリスシリーズなどに立ち向かって行きました。

 

あのポラリスシリーズの頂点NR10(ミノキ濃度16%)に手を出したというツワモノまで居たくらいです。

 

その女性はこの効果は震えが止まらない・・・とブログで言ってました。

 

立体感が・・・立体感が・・・!!と連呼していました。

 

分かる、分かるから落ち着け!と読みながら思ったものです。

 

大丈夫だったんだろうか。赤ちゃん産めたんだろうか・・・(もう産んでたのか?)。

 

 

でも、医薬部外品の壁は高かった。

 

人生にサクセス!

 

でも、キャピキシル含有薬品は結局のところ、医薬部外品でした。

 

完全な医薬品であるリアップやポラリスシリーズに比べると、やはりこの時点で見劣りします。医薬部外品だったら、1,000円のサクセス(上掲画像)と同じ土俵です。

 

 

Deeper3D
(お高いです)

 

 

日本でのキャピキシル含有薬Deeper3D(上掲画像)は、1本10,000円以上します。

 

1本1,000円のサクセスと桁が1つ違います。

 

確かに、キャピキシルには5α還元酵素(リダクターゼ)を阻止する働きがあるようで、この点で、フィナステリドやデュタステリドと同じ効果があります。(この辺りの話は、この記事をご参考下さい。)

 

しかし、だったら初めからフィナステリドやデュタステリド含有薬を飲めば良いという話に成ります。

 

いや、たとえそうだとしても、女性用フィナステリド(またデュタステリド)として、キャピキシルは存在価値があるのではないでしょうか。

 

なぜなら、フィナステリドやデュタステリドも女性禁忌なのですから。

 

・・・それは分からない話でもないですが、そういった使い方をする女性の支持は得られなかったようです。

 

それはキャピキシル含有薬の現状を見れば明らかでしょう。

 

 

むすび

 

 

現在、キャピキシルには多くのバッシングが寄せられています。

 

 

「ルーカスマイヤー社のデータは、ほとんどでっちあげだ!」

「キャピキシルは、ただの化粧品だ!」

「少なくともキャピキシルに、ミノキシジルと同じくらいの効果は到底、認められない!」

 

 

ミノキシジルには今でも或る種の危険性がつきまとうのは否定できません。

 

その一方、その危険性をついて天然成分を売り物にした薄毛対策商品を販売するメーカーが登場するのも後を絶ちません。

 

天然成分という響きは非常に聞こえが良く、何人もの薄毛患者さんがそこへと吸い込まれて行きます。

 

しかし、その時失うものを考えて下さい。

 

それは発毛に費やす時間とお金です。

 

安全性を選択して遠回りと散財をするよりも、危険性を背負って発毛にチャレンジする。

 

つまりミノキシジルを選ぶというのが現在、最善の選択のようです。

 

・・・・・・

 

それでは、今回はここまでです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

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